Rewrite:2014年3月26日(水)
「目標は大きいほど達成しやすい」という人もいれば、「目標は現実的でなければ意味がない」という人もいる。どちらが正しいのだろうか?
ほどほどが望ましいのだろうが、ほどほどとは何か?
立教大学の松井賚夫名誉教授が雑誌「プレジデント」に掲載した記事によれば、モチベーションを最大にするには成功確立が2分の1の時であるという。
また、心理学では「モティベーション=成功の確率×成功の魅力」と定義し、成功の確率が高いと成功の魅力が減る、成功の確率が低いと魅力が増すという関係もあるようだ。
マンネリに陥るとは、成功確率の高いことだけをくり返すからなのかも知れない。成功者が、「貧乏のころの方が楽しかった」というのは、こうした背景も関係しているはずだ。
我々はこうしたヒントを参考に、次のような考え方をしてはどうだろうか。
1.成功の確率は50%と思える難易度に挑む
2.成功の魅力を増すためのアイデアをふりしぼる
とくに大切なのは「成功の魅力」づくりだ。誰にとっての魅力なのか、が大切なところだ。起業家や経営者であるあなた自身が熱中できるプランであることが何よりも優先する。
1.自分を喜ばすプラン
2.社員を喜ばすプラン
3.顧客を喜ばすプラン
4.外部協力者(投資家や銀行など)を喜ばすプラン
これらのバランスを取ることなのだが、何よりも重要なのはまず「1」だ。借金をして創業したころは夢があったが、やがて会社が大きくなり、ベンチャーキャピタルの資本が入ったりするころには社長の情熱が失せるということがある。それは喜ばせる相手がアンバランスになったことによるものだ。
同じように、企業家が新たにビジネスプランを作る際に陥りやすいワナは、他人のためのビジネスプランを作ってしまうことだ。銀行に見せるため、投資家に見せるため、社員をやる気にさせるために作られたビジネスプランはうまくいかない。
まずは、あなた自身が熱中するビジネスプランでなければ意味がないのだ。
それを可能にするのは、あなたが何を望んでいるのかを知ること、つまりあなたの価値観を素直に反映させた計画でなければならない。
金持ちになりたい、有名になりたい、世間をアッといわせたい、尊敬されたい、社会貢献したい、など何でも構わない。まずあなた自身がワクワクするような目標設定をすること、それが成功の魅力だ。
あなたにとっての成功の魅力を再確認してみようではないか。