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Still valued ?(それって今も大事?)

Rewrite:2014年3月31日(月)

『Is this still valued ? 』・・・この目標には、まだ価値があるか? という問いかけが必要だ。

決めた目標やルールを、どこまで徹底してやりきるかどうかが企業体質を決める。従って、未達成の経営課題があれば、それは継続して目標リストに残ることになる。
同時に、企業はたえず新しい経営課題を発見し、新しいチャレンジ目標を設定してゆく必要もある。するとやがて会社の中は、目標や課題の山となる。だが、誰一人コミット(誓約)していない目標が混じっていると・・・。

『Is this still valued ? 』 この問いかけがないとどうなるか? 目標と優先順位が混乱する羽目になる

ある広告代理店では、「啓蒙ポスター」と名づけて社員教育用のオリジナルポスターを商品化した。ひとつの収益部門と位置づけ、向こう5年間の販売目標まで決めて華々しくスタートしたのだ。担当者は営業部門のA君だ。
美しいデザインとパンチの効いたキャッチコピーが好評で、このポスターは目標を上回る実績をあげていた。
ところが、本業のTV広告が多忙となり、半年後にはポスター受注がおろそかになっていった。A君もTV広告の受注に忙殺された。誰もそれをとがめない。なぜなら、会社全体の目標が達成されていたからだ。

『Is this still valued ? 』 この問いかけをしないままやがて「啓蒙ポスター」事業は社内から雲散霧消した。

それから数ヶ月が経過し、「オリジナルカレンダー事業」が持ち上がった。書道の大家による書を、画像にしてホームページに公開し、それをお好みの組み合わせでカレンダーにするという事業だ。今回の担当者は営業部のB君に決まった。B君はA君に聞いた。

「これってマジ?」
「さあ?」

『Is this still valued ? 』 突然ひらめいたアイデアを実行に移す機動力は中小企業の武器だ。しかし、何かの事情によってその目標に価値がなくなれば、それは清算しなければならない。いつの間にかみんなの意識から消えていた、というような経営目標があってはならない。

『Is this still valued ? 』・・・『Yes!』 という目標だけが存在する会社でありたい。