昨日のマガジンで滋賀の二六製作所(マグネットワールド)をご紹介したところ、さっそく同社のウエブマスター・村上さんからメールを頂戴した。村上さんは、製造業のためのネット「NCネットワーク」で、ウェブマスターのためのコミュニティも運営されておられる。
http://www.nc-net.or.jp/webmas/index.html
孤独な作業になりがちなサイト運営だが、こうしたコミュニティに参加することで、励まし合い、レベルを高めあうことの意義は大きい。
初心者から一人前のウエブマスターになるまでの講座、「中小製造業Webマスターへの道」もある。
無料の会員制で、現在89名のメンバーが参加されている。製造業者が多いのはもちろんだが、そうでなくても参加できるようだ。
株式会社ともクリエーションズ(渡邊桃伯子社長)は『誰でもできるBtoBシステム』を開発した。
http://www.tomocre.com/system_btob.html
社内にシステム管理者を置く必要がなく、WordやExcelができる程度の担当者がいれば充分だという。
通常の場合、まずホームページを作り、レンタルサーバーにアップロードすることでサイト運営を始めるが、どこかで機能の限界がやってくる。
・顧客データベースをつくり、「個客」ごとの管理を自動化したい
・顧客が買物しやすいように、商品の検索や並べ替えなどを行いたい
・顧客が毎回のように氏名や住所を入力しなくても良いようにしたい
・取引実績に応じて割引価格に差をつけたい
・購入履歴をもとに、タイムリーにダイレクトメールを発信したい
・・・etc.
など、きめ細かい機能は目に見えないアドバンテージとなるはずだ。
こうしたことはレンタルサーバーでは難しいのが実情ではないだろうか。
一般的なBtoBサーバーを構築するのに幾らくらいの費用がかかるかを渡邊社長にうかがったところ、
・バックアップ装置付ハードウエアだけで50万円程度
・それに無停電装置などを加えると80万円程度になる
・それにソフトウエアのインストール及びWebサーバー・mailサーバーの設定などの費用を加えると安く見積もっても100万円 は優にかかる
とのこと。
また、レンタルサーバーだと制約が多いのでサーバーを1台まるごと借りたりすると、月額10万円以上かかることが多く、自社サーバーでリースにしたほうが安くなるという。
この『誰でもできるBtoBシステム』の場合は、購入企業がリース会社と取引があればリースも可能で、ハードウエア・ソフトウエア合計額でリース月額6万円~10万円程度の費用で済むという。たしかに値打ちだ。
また、オリジナルのウエブプログラムを開発したい、本格的なウエブデーターベースを開発したいという企業になるとオーダーメイドが必要となる。そんなときには、開発会社との付き合いが必要になる。
株式会社飯田商会ディジタルコミュニケーションズの飯田社長は、営業部門をおかない開発主体の会社をつくり、技術者集団を牽引して高成長企業をつくってきた。それは技術に裏打ちされた安定顧客のおかげである。名前は公開できないが、大手企業のウエブサイトの幾つかは、飯田さんの会社が開発している。
http://www.itecjapan.ne.jp/
渡邊さん、飯田さん、その他にもたくさんの優れた技術やサービスをもたれた企業があるはずだ。
問題なのは、こうしたIT関連ニュースがあまりに専門的であり、経営者にとって分かりにくいということだ。今日のお二方はそれがわかり易いのでご紹介させていただいた。また、気軽に相談できる雰囲気をもっておられるのもありがたい。
お願いがある。経営者が理解できるIT原稿をお寄せ願いたい。幾らの投資で、何ができるのか、どんな結果が得られるのかを具体的に説明していただいた原稿をお待ちしている。経営のIT化を進めるうえで、わかりやすい事例をたくさん知っておきたい。