先週の「経営計画合宿 in 東京」にご参加いただいた方からメール
を頂戴した。お一人目はN社長のもの。
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武沢さん、
先日は素晴らしいセミナーをありがとうございました!
まさに期待通り、いや期待以上の体験をさせていただき、大変感謝
ております。
早速、年表作成からとりかかっております。
今年の年末の社内じっくりミーティングで社員に発表することを目
して作っていきたいと思います!
今後また何かの機会でお会いできると嬉しく思います。
ありがとうございました。
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会社を興したばかりのK社長からもこんなメールをいただいた。
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先日はありがとうございました。
今回の機会が転換点になった気がしています。経営理念をはじめ、
々なことを決めることができ方向性が固まったからです。
経営計画書をまず形にすること、という武沢様の助言も承知いたし
した。すばらしい受講者仲間とのご縁にも感謝しています。
またお目にかかる日を楽しみにしています。
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こうしたメールをいただくと、やって良かったと心底思える。
時には読者の方から質問のメールもいただく。それに返答するのも
の役目だと思い、コツコツ返しているつもりだが間が悪いとレスで
ないことがある。
罪ほろぼしの気持ちで、今日は最近の質問メール二通をご紹介した
1.経営計画で掲げる目標はどの程度大きくすべきでしょうか?
大きすぎても小さすぎてもいけないということは判っています。
ただ、その中間のさじ加減のところで思い悩むことがあります。
他の皆さまはどのようにして目標数字を決めておられるのでしょ
うか。(東京都 男性)
2.経営計画書に「組織図」を入れるべきかどうか迷っています。
先日参加した武沢先生のセミナー資料に「サンプル経営計画書」
がありました。それには組織図が載っていました。組織図を作り
なさい、載せなさいという意味にとらえてよいのでしょうか。
(富山県 男性)
では私の意見を申し上げたい。
まず「妥当な目標数字はどうやって決めるべきか」について。
すべからく目標は、「達成したい」と心から思え、「最善を尽くせ
達成できるはず」と思えるものの両条件を満たしている必要がある
数字目標を決める場合には、まず次の三種類の目標をつくることを
はおすすめする。
・DG・・・ドリームゴール(夢のような大きな目標)
・MG・・・ミニマムゴール(これを達成しないと存続できない必
・RG・・・リアルゴール(その中間の現実的な目標)
最終的にはRGに落ち着くが、まずDGとMGも作っておくことで
向こう側に待っているものがわかって励みになる。
「着眼大局、着手小局」という古語がある。長期展望をもって大
観を養いながら、打つ手は局地戦で勝利する一手を打つべきだ。
それを数字目標づくりにおきかえると、長期目標はスケール感のあ
ものにして、短期目標は達成する可能性が高い現実的なものにすべ
だ、となる。
長期目標はどの程度大きなものにすべきか。
それは、人が鼻で笑うような目標がよかろう。
「上人おおいに燃ゆる、中人大いに悩む、下人大いに笑う。
下人笑わずして道ならず」
という。
上人、つまり仕事が良くできる幹部は燃えてくれる。
中人、つまりの中堅幹部はその目標を聞いて、どうやって実現する
か方法論がわからず悩んでくれる。
下人、つまりなにごとにつけて他人事のような人は、目標を聞いて
でせせら笑う、そんな目標が良いという意味だ。
では短期目標の数値はどの程度にすべきか。
それは多面的にみて決めることになる。
成長性、収益性、安全性、周囲の好感度など、あらゆる角度からみ
納得できる目標値にすべきで、そのためには若干の計数知識が必要
なる。
「がんばれ!社長」の合宿やセミナーで経営計画をつくるとき、そ
都度計数セミナーを入れるのもそのためである。
今日はここまでにしたい。お二人目の方の質問は明日に。