その他

梅雨空をなげく前に


※おはようございます。今日から四日間東京です。いくつかのアポイントと会食がありますが、今回のメインは「経営次進塾」です。
名古屋は曇天のなか薄日が差していますが、この時期、傘がいるのかいらないのか、それが問題です。
今日のメルマガは梅雨をテーマに・・・。

いつもなら夏バテする人が今年はバテず、反対に梅雨寒(つゆざむ)で体調不良になっているそうだ。デリケートな人にとっては、暑いのも寒いのも困りもの。

天候不順は企業にとっても悩ましい。
東京の「としまえん」は6月29日にプール開きした。当初は土日のみの営業で、7月7日までの4営業日に限っていえば利用者数は約900人。
なんとなく少なそうだとは分かるが、900人と聞いてもピンとこない。
前年はどれだけかというと19,000人の利用者がいたそうだ。なんと、95%減という壊滅的な打撃である。

そもそも「としまえん」にはこの時期、テレビ取材が殺到する。
「夏だ、猛暑だ、プールに人だかり」といった特集なのだが、今年はまったく取材依頼がない。
だが、さすがとしまえん。黙って手をこまねいているわけがない。
テレビ局にニュースリリースした。
「としまえんが、今ならプライベートビーチ!」
なるほど、たしかに「としまえん」がプライベートビーチ化するのであれば、多少寒くても我慢して写メでも撮りにいこうと思う。

テレビクルーが来たが、写すべきものがない。だったら何もやることがない監視員を大写し、誰もいないプールを写し、その脇でバスタオルを頭からかぶりながら寒そうにカップヌードルをすする女子児童を写して帰っていったそうだ。
自虐的な映像ではあるが、話題作りはあいかわらずうまい。

反対に、コインランドリー業界は特需にわいている。
日照不足で洗濯物が乾かないことから、連日主婦が押しよせているらしい。思わぬ日照不足特需だが、「これを機会に最新のコインランドリーの魅力を知っていただけたら」と関係者はホクホク顔である。
笑う業界、泣く業界、手を打つ会社、こまねく会社、それぞれ悲喜こもごものドラマがある。

そんな中、ゆうべ大きな雷がなった。
乾いた空気を切り裂くような夏特有の雷鳴。何時のことかは覚えていないが、一瞬だけ目がさめ、梅雨明けを予感しながらすぐに眠った
来週の半ばには、きっと蝉がミンミンないて夏らしくなっているに違いない。

天候をなげくことは誰でもできるが、知恵によって天候を天恵にしたり、天候を天啓にすることができるのは仕事がデキる人だけだ。