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奇妙なカクテルとYouTuberを学んだ夜

「軽くナイトキャップでも」

時計を見たら午後9時を少し回ったところだった。
カクテル好きだというO社長がお気に入りのバーへ案内してくれた。
「カクテルのことはあなたにお任せしますよ」と私が言うと、氏はいたずらな笑みを浮かべて「ネタになりそうなカクテルを試してみませんか」と言う。
「いいですよ」と私。

ネタって何だろうと思っていると、氏がオーダーしたものは自分用に「Sex machine」、私用に「Quick fuck」だった。
「声に出すのが恥ずかしいカクテルもあるのですね」私が感心していると、「こんなの序の口です」と彼。
次々に恥ずかしい飲み物名をあげだしたのでさえぎらねばならなかった。
運ばれてきたカクテルはメロン味にアーモンド風味が効いた私好みの一杯だった。
甘めではあるが、寝酒にはちょうどいい。

「武沢先生、YouTubeを活用されないのですか?」とO氏
「やらない訳ではないが、あまり動画は縁がない」
「YouTuberやVTuberのことはご存知ですよね」
「もちろん」
「じゃあ、ライアン君のことは?」
「ライアン君?しりません」
「彼はまだ7歳ですがYouTubeで25億円稼いでますよ」
25億と聞いて「じゃあ僕もやる」と言いそうになった。

O氏が教えてくれたライアン君とは史上最年少のユーチューバーのことで「Ryan ToysReview」を運営している。
玩具を世界の子どもたちにレビューするユーチューバーだそうだ。
7歳のライアン君が毎週新しい玩具を開封し、絶叫したり興奮して遊びながら玩具について語ってくれる。
子ども目線のスタンスが同世代の共感を呼ぶようで、チャンネル登録者は世界に1700万人。

★たとえばこんな感じの動画がアップされる
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=8EIIMyJGoVk

子供向けの「YouTube Kids」アプリは1100万人以上の週間アクティブユーザーがいるそうだ。
世界の子どもたちがライアン君が次にどんなおもちゃの箱を開けるのか、楽しみにしているのだろう。

日本では「ヒカキン」や「はじめしゃちょー」らのYouTuberが年収億超えだが、世界に目を向けるとゼロがひとつ変わってくる。
先ごろ発表された「世界で最も稼ぐユーチューバー」ランキングでは驚きの結果がでた。
集計期間は2017年6月1日~2018年6月1日で、収入金額は推定である。
7歳のライアン君がもちろんトップである。

1位 ライアン(Ryan ToysReview)/2200万ドル(24.8億円)
2位 ジェイク・ポール/2150万ドル(24.2億円)
3位 デュード・パーフェクト/2000万ドル(22.6億円)
4位 ダニエル・ミドルトン(DanTDM)/1850万ドル(20.9億円)
5位 ジェフリー・スター/1800万ドル(20.3億円)
6位 マーク・フィシュバーク/1750万ドル(19.7億円)
7位 エヴァン・フォン/1700万ドル(19.2億円)
8位 ショーン・マクローリン/1600万ドル(18.1億円)
9位 フェリックス・シェルベリ/1550万ドル(17.5億円)
10位 ローガン・ポール/1450万ドル(16.3億円)

※出典:Forbes Japan

「誰もやっていない経営分野のユーチューバーを目指してくださいよ」とO氏。
「考えてみますよ」と言いながらO氏とお別れし、ホテルにもどって調べてみたら経営のユーチューバーがすでに何人かいるのを発見。
「やっぱりいるんだ」と思いながら、ついでに調べてみたら、こんなにもたくさんの怪しげな名のカクテルがあるのを見つけた。
⇒ https://matome.naver.jp/odai/2135955429643796001

何かと刺激の多い夜となった。