昨日の日曜、アポイントが延期になったため突然時間ができた。
「チャンス」とばかり映画を2本観て本を1冊を読んだ。
映画の1本は劇場で、もう1本はプライム・ビデオでかねてよりみ
日本各地に伝わる姥捨て伝説。
都市伝説めいた民話であるが、日本各地に同様の民話があることや
小説家・深沢七郎の処女作『楢山節考』を木下恵介監督、主演・
大まかな筋はこうだ。
貧しくて山深いある部落では、口減らしのために老人は70になる
つまり姥捨て山へ連れて行かれる。
男性も女性も関係ない。
なかには70過ぎても嫌がって行かない老
主人公の家族では長男が再婚し、次男もようやく結婚して子どもが
しかも次男の嫁はあきれるほどよく喰う。
貧農一家が食べる
そこで、自らすすんで「楢山まいり」を早
最初は反対するも、ついに受け入れる長男とその
村に伝わる掟に従って、泣きながら母を背負い、山まで送り届ける
山では凄惨な光景を目にするが、母は気丈にふるまって息子を
しかし・・・。
各地に伝わる棄老伝説をこれほどリアルに描ききったのは深沢の
深沢作品以外にもいろいろなパターンの伝説がある。
まず、殿様の
・・・
ある国の殿様が、年老いて働けなくなった者を山に遺棄するように
ある家では泣く泣く老親を山に捨てようとするが、
しばらくの後
老人には長い人生の中で培われた知恵があり、それが粗
・・・
感動物語的なのはこれ。
・・・
山に老いた親を捨てるために背負っていく際に、親が道すがら小枝
自分が捨てら
・・・
明日は我が身であることを気づかされるのがこれ。
・・・
年老いた親を捨てに行く際に、子供(母からみれば孫)も連れて三
担いできた「もっこ」ごと親を捨てようとする。
すると、母は孫にむかって「おっ父を捨てるときに使うから、もっ
自分もいずれこの子に捨てられることに
・・・
今でも精神的な姥捨て、社会的な姥捨ては存在するはずだ。
1958年の映画ではあるが、作品としての古さは感じられないし
小説で読むもよし、映画で観るもよし。1983年の緒形拳主演作