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余話:オフィスのミニマル化めざして

快晴の今日、東京へ移動しています。
雲ひとつない富士山を眺めるのは久しぶりで、上から10%ほどが真っ白でした。
今日は午後からセミナーと会食があり、明日はミーティングの後にビデオ収録の予定の予定が入っています。

昨日、「がんばれ!社長」オフィスの断捨離についてレポートしたところ、福岡の M さんから質問メールを頂戴した。

・・・
いつもメルマガ楽しみにしております。
14年前に福岡で今の会社を創設して以降、経営の参考にさせて頂いております。
今日のテーマがちょうど私の課題にもつながり思わずメールいたしました。
蔵書の整理が難しく、大きめの本棚を準備したものの、やはりたまる一方で隙間に横に詰めたり、机に平積みしたりと物理的な限界が近づきつつあります。

武沢様の蔵書整理のポイントはどのような基準で分けて、処理もどうされたのでしょうか?
また、いまの本棚にある「永久欠番」的な本にはどのようなものがありますでしょうか?
お時間とネタの余裕がある際にでもご教示いただけると幸いです。
(後略)
・・・

M さんの的確な質問に感謝したい。
そのことにもいずれは触れるつもりだったので。
真夏でも溶けない根雪のように、私の書棚に陣取ったまま何年もそこにいる本たち。
「いつかは読もう」と思っていた未読の「名著」もあれば、読んで感動したことは憶えているがその後再読したためしがない本もある。
思いきってそれらをすべて捨てた。

蔵書の定義を今回、見直したのだ。

<以前の定義>
・再読の価値がある既読の本
・一度読んでみたい評判の本
・苦しい時に助けられた、など思い入れの深い本

<今回からの新定義>
・上記同様
ただし、過去3年間一度もページを開かなかった本は処分する。(再入手が困難な本は例外)

書籍管理の Kindle 化、デジタル化もすすめる。

私がほぼ毎日付けている日記アプリ『デイワン』に「書籍」という名のジャーナルを作った。
そこに「蔵書」というタグをつくり、今回捨てた蔵書もそこに記録した。
書棚にはないが、デジタル記録には私の蔵書がしっかり保管されている。
今私の蔵書が何冊あるか、それはどんな本なのかが分かるようにした。
これで蔵書を保有する必要はなくなる。

「永久欠番的な本は?」というお尋ねだが、私の永久欠番はゼロである。
ただ、思い入れがとても強い本はいくつかある。

1.司馬遼太郎の本すべて
2.ドラッカーの本すべて
3.ビジョナリーカンパニーシリーズ(全4巻)
4.宗教・思想・哲学の分野の本が何冊か
5.事典や各種のレファ本
6.マクドナルド、コカコーラなどの企業ドキュメント

などはずっと手元に置いておきたい。

「本の処理はどうされたのでしょうか?」というお尋ねについて
ブックオフに取りにきてもらう。
希望者に進呈したり、メルカリで売るという手もあるが、時間と手間がもったいない。

どうやらM さんも猛烈に増える本の扱いにお困りのようだ。
実は今月、過去のアルバム写真を全部捨てた。
その前にスキャンしたので、後ろ髪を引かれるようなこともなく、平常心で捨てることができた。
同様に、本棚を写真に撮ってしまえば、何を保有しているのかがいつでも分かるので、安心して捨てられるはずだ。
お土産で買った置物、額、器などもデジカメで保存し処分した。

「好事家なら高い値を付けるだろうな」と思われる品も例外なくそうした。
シンプルで手入れの行き届いたオフィスを手に入れるためには、本や資料や物品を極限まで減らす必要がある。

私もまだ道半ばである。