江戸時代、優秀な若者の多くが私塾で学んだ。
私塾の読書法には「慎独」(しんどく)と「掩巻」(えんかん)
「慎独」とは、読んだことを他人にも話し、
もうひとつの「掩巻」は、書物を少し読んだら、
本好きは「慎独」と「掩巻」を無意識に行っている。私の場合、
そうすることで二度・三度読んだのと同じぐらい内容が定着する。
また一冊の本を一気に読み通すようなことはあまりしない。
ところで、「慎独」という言葉にはもうひとつ別の意味がある。
中国古典『大学』『中庸』にある教えで、「
「西郷南洲遺訓」にも南州(西郷隆盛)
・・・
弟子:至誠が大切だとおっしゃいますが、
南州:至誠を養おうとするなら、まず「慎独」
・・・
誰かと一緒にいるときも一人のときもまったく変わらずやるべきことをやれる人が「慎独」。
ひとりになったとたんにサボる、怠ける人は「怠独」(たいどく)
すぐ寝ちゃう人は「寝独」(しんどく)。
気分がだらけて乱れる人は「乱独」(らんどく)