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使いにくい社員

Rewrite:2014年3月22日(土)

ギャラップ調査でおなじみのギャラップ社には膨大な数におよぶインタビュー調査レポートがあるという。そのなかにこんなものがある。

「あなたはマネージャーとして、次の2人の部下のうち、どちらを選ぶか?」という調査結果。

1.一人で2億円を売り上げるが独立心が強く一匹狼のような人間
2.売上は半分だが、和気あいあいでチームプレイする人間

おそらく日本の中小企業では、2番の方が多いと思われる。
しかし、ギャラップ調査によると、すぐれたマネージャーは1番を選択すると答えている。才能に重きをおくのか、管理しやすさに重きをおくのかの選択の問題だ。すぐれたマネージャーは、管理しやすい人材をさがすのでなく、世界水準をめざせる才能の持ち主を求めている。管理しやすいからという理由で、生産性の劣る人を採ろうとするのは間違っているというわけだ。なぜなら、会社の中はあなた以下の人材が幹部になるからである。

もちろん、価値観や理念の共有をいちばんに重要視すべきだ、という考えは理解できる。人材をスペックで取るべきではないという議論も分かる。ところが自分の手にあまるような優秀な部下を使ってこそ、あなたも会社も成長する。

仮にこんな部下がいたらどうする?

・報告・連絡・相談が出来ないが飛び抜けたセールス実績を上げる営業社員
・ずば抜けたデザインセンスをもったデザイナーだが、遅刻の常習犯
・完璧の月次決算をまとめるが、社内親睦会にはすべて欠席する経理社員

強い会社には、こうした人材が必ずいる。いるだけではなく、いきいきと活躍している。
ひとつ質問をお出ししたい。
「才能ある部下が遅刻の常習犯。あなたならどうする?」お考えいただきたい。優秀なマネージャーの答えはひとつだ。

<明日につづく>