★テーマ別★

社員研修で行商販売

Rewrite:2014年3月30日(日)

オフィスで仕事をしていたら、「おはぎを買ってくれないか」と行商販売がきた。普段は飛び込み訪問には応対しないのだが、好物のおはぎであることと、物珍しさから私自身が応対した。30歳ぐらいの男性だったが、聞いてみると、京都の和菓子屋など複数のところから仕入れたおはぎや大福などを売っているという。夏場はアイスクリームを売ることもあるという。要するユニークな商品を仕入れて飛び込みで行商するのが本業の会社らしい。

行商といえば、
ある小売店では、新入社員研修のメニューとして自社製品の行商販売を行っている。私が見学したのは2001年のことで、その年はカメラ用のフィルムを行商することになっていた。2名を1組にして一日動く。朝10時に会社を出るときは、何個のフィルムを持ち出しても構わない。ただし、「仕入れ」という形式をとるので、売れ残って返品する場合は、利益から差し引かれる。しかも仕入れの段階から仕入れ伝票などの帳票作成も行う。

朝8時に集合し、まずルール説明を受けた後、チームごとに「営業戦略会議」を行う。ビジネスマンの多い繁華街にくり出してオフィスビルで飛び込み訪問するか、はたまた大型団地を訪問して個人宅を対象にするか。価格はいくらにするか、販売予測に応じた仕入れをしないと商品が足りなくなって本社に戻る羽目になったり、大量の売れ残りが出てしまったりする。

午後6時までに本社に戻り、収支報告をする。その後、成績発表と人事部長からの講評があり、懇親会に出向く。懇親会はそれぞれのチームの体験談に花が咲いて大いに盛り上がる。自社製品の行商販売研修、面白い。