Rewrite:2014年4月20日(日)
時々こうおっしゃる経営者がいる。
「私の使命は縁のあった会社や個人を幸せにしたい」
その心意気はすばらしいが、縁のあった人とはどういう人なのかをもっと明確に定義しよう。狭く定義するわけだ。ニッチ企業の成功例については枚挙にいとまがないが、「コトラーの戦略的マーケティング」(コトラー著:ダイヤモンド社)によれば次のようなニッチ企業の成功例が紹介されている。
◇ホーナー社・・・ハーモニカの世界市場で85%のシェア
◇ベッカー社・・・特大日傘の世界市場で50%のシェア
◇スタイナーオプティカル社・・・軍用小型双眼鏡の世界シェアで80%のシェア
コトラー氏の解説によれば、こうした隠れたチャンピオン企業は二つの特長・傾向があるという。それは、
1.安定市場である
2.家族企業もしくは同族企業である
の二点だ。
ニッチ市場に絞り成功するにはどうすべきか。
1.得意な事業分野や製品に絞り込む
2.競争が穏やかか、もしくは激しくても勝てる見込みがある分野に絞る
3.顧客のニーズに特化して高性能・高付加価値をウリモノにする
4.ライバル製品やライバル企業の動きを注意深く観察する
というものだ。ニッチで勝負する際の分かりやすい基準がここにある。