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パーティ余話

「ホンダのパーティ魂は、今でも続いてます」

昨日、本田宗一郎氏のホームパーティについて書いたところ、ホンダの社員でベルギー在住の A さんからメールを頂戴した。
彼女のメールによれば、先週、ポーランドのワルシャワにてホンダのNHC(New Honda Circle)欧州・アフリカ大会があったそうだ。
欧州やアフリカにあるホンダ全社で改善活動のサークル(グループ)が結成され、各国の予選を勝ち進めばこの本大会に参加できるという。
もちろんA さんもそれに参加された。

審査員、サークル参加者など合計400名以上がワルシャワの5つ星ホテルに泊まる。ホテルでのディナーのほか、ワルシャワのサッカースタジアムを貸し切っての大パーティもあったそうだ。楽しい食事のあとで大会の優勝サークルが発表された。

通常、車やバイクの工場で働いている人達は、このような華やかな場に出る機会はめったにない。何か月もかけて様々な改善やアイデアを出せば、こういうところへ社費で行けるので、彼らの参加意欲はとても高いという。

★ホンダ NHC について↓
http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=5311

日本のお家芸だった改善のための小集団活動が外国でも根付いている。

パーティと言えば、昨夜は名古屋の Y 社第41期経営計画発表会に出席した。毎年きっちりと利益を出しておられる名古屋でも屈指の建築関連サービスの会社だ。社長の闘病が始まったのが数年前、長男の S専務に経営が委ねられ、着々と専務色を打ち出してこられた。

・協力業者ネットワーク
・ランチェスター営業戦略
・紙の資料管理からペーパーレス化へ
・マイツール活用からモバイル&クラウドへ
・売上げ重視から利益重視へ
・働き方改革の一環で、まず来年は105日休暇へ

などは近年、専務が打ち出してこられた戦略だ。

問題や悩みがない会社なんて存在しない。Y 社とて課題は山積している。たとえば社員の高齢化だ。
求人難の今、若手社員の応募がなく、来るのは皆高齢者。反対に、若手の何人かが去って行った。

「経験者の応募がない」ということは、その仕事をやりたい人や、やれる人がいないということ。つまり、やり方を変えろということ。
その仕事を分解し、未経験のパートタイマーでもやれる仕事にすれば応募が来るかもしれない。求人難は柔軟な発想で事業を再構築せよとのシグナルでもある。

閉会後は全員で飛騨牛専門の焼き肉店へ向かった。
本格的な飛騨牛に舌鼓を打ちながら、年度表彰や今期の休暇取得時期の抽選会などがあった。また、社員旅行の行き先や時期などについても自由に話し合った。

闘病中の社長と、その横に奥様。終始にこやかに専務以下、若いスタッフの発言に耳をかたむけておられた。