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インターン恐るべし

有効求人倍率が1.48となり、バブル期を上回る求人難となっている。
「会社説明会への応募者がゼロでした」といった状況も見聞きするようになった。
ある動物園関係者の話によれば、今までずっと買い手市場だった動物園(公営・民営とも)がついに売り手市場に転換。定員割れを起こす動物園が増えているそうだ。動物専門学校の卒業者でも入れなかった狭き門が定員割れとは・・・。

そんな中、電子部品商社 M (年商80億)ではこの春、例年を上回る新卒者を採用した。例年は3~4名なのだが、今年は6名を採用。
「来年は10名以上採れるのではないか」と、この求人難にあって強気な見通しをもっている。
人事部長の N 氏にその秘訣を聞いてみたところ、「専門会社と手を組んでインターンに力を入れている」という。

かつて中小企業家同友会から私のオフィス宛てにこんな電話が入った。
「来年、コンサルティング業界に就職希望の女子大生がいます。一週間のトレーニングと鞄持ち体験を御社で受け入れて下さいませんか
「いいですよ」と引き受けたわけだが、それが「インターンシップ」だった。結局その方とは一週間だけのご縁だったが、採用に結びつく可能性があったから私もお受けしたわけだ。

インターンシッププログラムは目的や種類によって様々なものがある。

・企業が独自に呼びかけるもの
・学校が斡旋するもの
・経営者団体や公的機関が斡旋するもの
・民間企業が斡旋するもの

・1~2週間程度の長期型のもの
・1~2日程度の短期型のもの
・その中間のもの

・採用(就職)を意識したもの
・業界体験的なもの
・企業にとって繁忙期の人手不足を補うもの

・時給が高いもの
・ボランティア同然のもの

などなど様々なインターンがある。

最近、学生側からも企業側からもニーズが高まっているのが採用直結型インターンである。インターンを通して本人と企業の双方が気に入れば採用プログラムに進むことになるものだ。

調査によれば、従業員数1000名以上の会社で、すでにインターンを導入している会社では、採用の8割がインターン経由になっているそうだ。全体でみれば新卒採用している企業の3社に1社がインターン制度を導入しているともいう。

★情報出典→ https://at-jinji.jp/blog/1568/

先の N 氏によれば「学生の半数がインターン経験をした企業を選ぶようになっている。我々も採用におけるインターンの重要性を感じている」という。
会社説明会の前に、インターンの獲得競争が起きているというわけだ。

インターンってどうやるの?と聞かれることがあるが、特別なことでもなんでもない。要するにアルバイト募集だと思えばよい。
ホームページで募集するか、求人誌で募集する。あるいは学校訪問して斡旋をお願いするか、求人会社に問い合わせてみてもよい。
要するに学生たちと接触する機会を増やせばよいわけだから、食事会や運動会をやるから来ませんか?と声がけしても構わないわけだ。

それでも困ったときは、「ブレイブゲート」などのインターンシップ専門会社に相談してみる手もある。