29年後の2045年にあなたは何歳だろう?
その年、人口知能(AI)が人知を超えるといわれる。人間が AI に使われるのか、それとも共存するのか。まるで SF 映画のようなテーマが現実的な問題になっている。
AI が人知を凌ぐ予兆はすでに始まっている。今月、日本経済新聞で連日特集された「AI と世界」は興味深かった。それにはこんなエピソードが紹介されていたのだ。
建立1千年を超す中国北京の名刹・龍泉寺。そこに「賢二」
「うちの女房が怒りっぽくて困るんですよ。どうすべきですかね」すると賢二は、
「ただ一緒に生きていくだけさ。離婚はお勧めできないな」
賢二は身長60センチの AI ロボットで、彼が境内を動き回ると参観者は「癒やされる」などと歓声をあげる。
賢二を開発した賢帆法師は、
相談者の評判は上々で、「人に相談するより気軽」
日経新聞の特集によれば、法律相談や小説のシナリオづくり、
賢二のように心の悩みもAI が活躍しはじめた。おそらく、経営相談も人間のコンサルタントの仕事を AI が奪っていくだろう。気軽に、かつ低料金で相談でき、しかも的確に答えてくれる。
映画も絵画も、宗教、哲学、経営、金融、医療、交通、
チェスだけでなく囲碁も将棋も人間が負ける時代。
今からでも間に合うはずだ。