リオ五輪で日本陸上男子がなし遂げた400メートルリレーの快挙。
リレー競技は足の速さだけを競うのではない。バトンの受け渡しの妙も大切であることを多くの人が知っているが、今回の快挙はそれを世界にまざまざと見せつけた格好だ。
会社経営もリレーに似ている。経営は短距離走ではないが、第一走者から第二走者、第三走者・・・へとバトンが受け渡される点は一緒だ。ただ、前の走者と後の走者がともに走る時間がかなり長い。その伴走期間で親子がしっかりタッグを組めば会社はそこで強くなり、新しい成長にむけての節目がつくれる。
伴走期間において親子が仲違いして血族争いになると、社内が混乱し、大塚家具、ロッテみたく、会社が争乱の場になってしまう。
今日ご紹介する『親子経営 ダメでしょモメてちゃ』(大石吉成著、セルバ出版)は、親の立場、子の立場、社員の立場、それぞれの立場において正しく行動すれば、親子経営ほど強いものはないと教えてくれる一冊だ。
著者自身、父親から継いだ会社を大きく伸ばし全国に支店をもつ百億企業にした。事業承継の模範たらんとふるまってきたという。だが、白血病を患い、半年後にはあえなく法的整理に追いやられた苦い経験をもつ。健康を取りもどし、今は親子経営専門のコンサルタントとして活躍されている。
そんな大石さんが、たくさんの成功と失敗をみてたどり着いた親子経営のための結論、それが『親子経営 ダメでしょモメてちゃ』におさめられている。私も読ませていただいたが、氏の造詣が深い中国古典と親子経営のあり方を対比させながら読みすすめるようになっているので、斬新で味わい深い。要所要所には著者自身の体験談(おもに失敗談)が散りばめられており、それも心に残る。
ずっと Amazonでランキング首位だったこともありしばらく入手困難だったが、最近は手に入るようになったそうだ。
★『親子経営 ダメでしょモメてちゃ』(セルバ出版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4863672861/
アマゾン経営管理部門第1位(9月8、9日調べ)
アマゾン経営管理部門人気ギフトランキング第1位(9月24日調べ)
紀伊国屋書店ウェブストア経営部門第2位(9月10~16日)
紀伊国屋新宿本店週間ベストセラー第10位(9月12~18日)
また、お急ぎの方や直接ライブで話を聞いてみたいという方には、今月、東京で開かれる著者のセミナーがおすすめだ。
めざすは最強の親子経営!事業承継をチャンスの機会にしよう。
★10/22(土)東京セミナー
「親子経営 繁盛と繁栄の秘策35」(12名限定)
⇒http://www.innovate-s.com/seminar-lp