8月21日(日)の閉会式が近づいたリオ五輪。9月にはパラリンピックも待っている。治安や感染症の懸念があったものの大事には到らずに済みそうだ。国と都市の威信をかけて警備に力をいれたたまものと言えそうだ。
4年後は東京である。国際テロの脅威が遠のいていてほしいが、東京大会ではドローン警備が活躍しそうだ。セコムはこの9月からドローンをつかって工場内や商業施設内を巡回警備するサービスを開始する。
世界に先がけ、ドローン警備が日本でスタートすることになる。
★セコムのドローン警備ニュース http://newswitch.jp/p/5123
ドローンといえば、配送での活用もカウントダウンが始まっている。
米国アマゾン・ドット・コムは先月、ドローンに関する新なた米国特許を取得した。アマゾンのドローン宅配に対する本気さが充分すぎるほどうかがえる特許と話題になっている。
それは、携帯電話の基地局や道路にある街灯をドローンの駐車場として活用するというもの。しかもその駐車場は、ドローンのバッテリー交換や充電ができる予定で、それが実現すれば、従来「24キロまで配送可能」と公約してきた配送エリアが大幅に広がる可能性が出てきた。
★関連ブログ
→ http://gigazine.net/news/20160806-amazon-drone-streetlight-patent/
そもそもドローンをつかって荷物を運ぶというアイデア自体が何とも斬新で、当初は「非現実的」という声も多く聞かれた。だが今回の特許取得をみて、アマゾンを批判する声が影をひそめつつあるという。
日本では幕張がドローン配送の実験特区になっており、ひょっとしたら日本国内の街灯もドローン駐車場になる可能性がある。
もうそこまで来ている「ドローン配送」。
オバマ大統領もドローンをアメリカの国家戦略のひとつと位置づけ、法整備や予算割の面で思いきり力を入れると明言している。
配送以外にドローンは何に使われるか。人命救助や災害時の状況把握や捜索活動に使われるほか、一風かわったところでは警察の事件捜査や犯人逮捕にドローンが使われ始めている。
長野県警は2015年に、全国に先がけて事件捜査にドローンを活用すると発表した。
マラソン大会の警備目的のほか、ひき逃げ事件などで逃走する自動車をGPS搭載のドローンが追跡する「空飛ぶパトカー」としても期待されている。ドローンにロックオンされたら世界一の腕ききドライバーでも逃げきることはできない。(バッテリーがもてば)
米国では凶悪犯や立てこもり犯に対して武装したドローンが室内潜入するなどで活躍しているという。もともとが軍事使用目的で発展してきたドローンなのでこうした用途はお手のものなのかもしれない。
空撮、測量、報道、農業、建設、・・・。ドローンの用途はさらに広がりを見せるだろう。
プライバシーの保護や、悪用対策などの法整備も急ピッチで行う必要がありそうで、ますます目が離せないキーワードの一つになってきた。