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地球の自転・公転について

まず、Hさん(中国)からのメール。

・・・昨日号のネタ2題、面白かったです。
地球の自転速度、今まで考えた事がなかったです。音速より高速で自転していると言うのはすごく面白いですね。
しかし、4万kmを24時間で一回転しているのは、赤道あたりの話ですよね。日本だともっと遅いはずです。北極や南極に行くとすごいゆっくりになっている。って考えたらますます面白くなって来ました(笑)

周りも同じスピードなので感じないと言うのは分かりますが、地球上にいる人は、音速以上からゼロまで違う回転速度の中で暮らしていても何も感じないと言うのは不思議ですね。
・・・

<武沢より>たしかに時速1,667キロは赤道での話。そこから遠くなればなるほど時速は遅くなります。ただ、どこまで行っても自転の速度差は体感できるものではありません。たとえば、赤道上にある国、(例としてインドネシア)から北極や南極に旅行したら自転速度のちがいを体感できるかというと、そうでもなさそうです。そのあたり、たしかに不思議ですね。北海道から沖縄に旅行してもずいぶん自転速度の差を感じておかしくはないのですが・・・。

次に N さん(北陸)からメール。

・・・自転スピードの記事を読み、考えさせられました。先生の原稿を拝読しつつ、小生は夕陽が西に沈んでゆく景色を思いだした次第。
まるで太陽が地平線に沈んでいくようにみえて、実際には地球が回っているのですからな。太陽は止まっているのに動いて見えるのが何とも奇妙。それもこれも地球の自転の仕業なんですな。
・・・

<武沢より>N さん、正確に書けば、地球だけでなく太陽も動いています。決して止まっていません。
いずれにせよ、日の出、日没のときには特に地球の自転を感じることができるのは間違いありませんね。

補足で書かせていただくと、地球は自転だけでなく公転もしている。
つまり太陽の回りを一年かけて一周しているわけだが、公転距離はおおよそ9億3981万9740キロメートルある。それを365日かけて一周するので、一日あたり257万4,848キロ移動する。これを24時間で割れば、時速は10万7,285キロとなる。

地球は時速1,667キロで自転し、時速10万7,285キロで公転しているというわけだ。

人類が作った最も高速な乗り物がスペースシャトルだそうで、その時速は2万8,800キロなので、その4倍のスピードで公転している。こんな早い乗り物、人類ではまだ作れない。
私たちはそんな「地球」という乗り物の乗組員である。とてつもない猛スピードの中で日々平穏に暮らしているわけだから、万物流転、諸行無常なんて教えは、偉い人に言われなくても当然のことだと分かる。

人間を含む生物は、そうした変化スピードに順応するように作られている。それができなかった生物はすべて滅びた。ただ、スピードを減速するときと加速するときには重力という名の負荷がかかる。そのときに生物は淘汰されるのだ。

新しい経営方針、新しい施策はすべて負荷になる。それを消化し、飲み込んでしまえば、それが新しいスピードになり、慣れてしまう。

会社の自転・公転スピードを決めるのが社長の仕事だ。