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買い物難民、仕入れ難民

駅前や都心で暮らしているにもかかわらず、意外と買い物は不便ということがある。以前まであった駅前スーパーや近隣の商店街が次々に閉店していったからだ。
また、生活者の高齢化がすすみ、毎日遠くまで買い物にでかけることが困難な人も増えている。そうした人たちのことを「買い物難民」と言い、社会問題にもなっている。

流通各社もそのことは充分わかっている。
そこで、今盛んにオムニチャンネル戦略が叫ばれている。かつては駅前立地を奪い合い、郊外立地も奪いあって面取り合戦をしてきた流通企業の次の主戦場はスマホだ。
既存の店舗はなくなっていくのかというとそうでもない。ネットショップとリアル店舗が競争するのではなく、融合させようという戦略である。

そもそもオムニチャンネルとは何だろう。まず「オムニ」とはラテン語で「すべて」を意味する。オムニチャネルを直訳すると「すべてのチャンネル」となる。顧客からみて、買い物をする場所も商品を受け取る場所もすべて自由に選べる販売形態のことをいう。

たとえばセブン&アイ・ホールディングスの「オムニセブン」を見てみよう。グループ各社の扱い製品を一堂に介した「オムニセブン」のサイトから商品を注文できる。
グループ企業の「西武百貨店」にあるノルウェイ産サーモンを買い、「そごう」で売っていた雨傘を注文し、「アカチャンホンポ」で UVケア製品を買い、ロフトでサンダルを買う。それを宅配の営業時間外である深夜2時にセブンイレブンの店頭で受け取ることができる。もちろん時間内であれば宅配もしてくれる。

以前は個々の店で売っていたものが、一箇所で買える。
ネットでリアルの店舗と同じものが同じ値段で買える。受け取る場所や受け取り時間もライフスタイルにあわせて自由に選べばよい。

こうしたオムニチャンネルのコンセプトはアメリカで生まれたものだが、「オムニセブン」が世界に先がけてスタートさせた。
こうした動向を何年も前から予言されてきた通販専門コンサルタントの白川博司先生は、最近「買い物難民」だけでなく、「仕入れ難民」が多いこともひとつの社会問題だと警報を鳴らす。

「仕入れ難民」とは、仕入れがうまくいかない小売業者や通販業者のことをいう。商品を仕入れたくても適切な仕入れ業者を見つけられないところが意外に多いと白川先生。何らかの事情でいままでの主力製品が扱えなくなったり、人気が離散してしまった場合にはことさら事態は深刻になる。

小規模事業者の場合、扱いたい製品があっても発注数量が小さすぎたり、保証金が高額だったり、遠隔地であるために卸業者の営業エリアから外れていたりする。その結果、仕入れが不安定になり、業績に悪影響を及ぼす。なかには、通販事業を縮小撤退したり、廃業してしまう事業者もいるそうだ。そうした新手の難民を「仕入れ難民」という。

だが、解決策のない問題はない。仕入れ難民を救う卸売業者が存在する。発注数量は問わないし、立地も問わない。高額な保証金を要求することもない。それでいて店をまるごと一店舗作れるほどの品揃えをサポートしてくれる卸売り業者がいくつもある。

たとえば食品や生活雑貨に関しては『問屋 国分ネット卸』がある。こちらは小規模事業者向けの会員制通販サイトで、加盟料も月額基本料も要らない。利用した分をカード決済するか代引きにするか、「クロネコヤマトあんしん決済サービス」を利用しての掛け売りにも対応してくれる。

★問屋 国分ネット卸→ http://netton.kokubu.jp/shop/default.aspx

通販事業者の課題は山積している。
もしあなたが次のような課題をお持ちなのであれば、私が以前から購読している白川先生の月刊レポートをお読みになってはいかがだろう。とても内容が濃い。

・今ネットで売れているものは何か
・今、どんな売り方が主流で今後はどうなるか
・より良い仕入れ業者はないか
・パートナーを組める相手はいないか
・広告宣伝で効果的な方法はなにか
・広告費用の効率のモノサシはなにか
・今成功している事業者は何をやっているか
・海外(とりわけアジア)に売りたい場合どうすべきか
・海外のデパートやスーパーに出店するか催事販売したい
・大手の通販サイトと手を組むことはできるのか

レポートの正式名称は『通販実戦レポート』という。
Aサイズ・15ページだてのレポートで、毎月15日にPDFデータとしてメール配信される。

通販事業を成功へ導く情報や通販コンサルタントとしてのマンスリーレポート『通販視点』、通販実務に直結する本『通販に役立つ一冊』、通販業界に関連する数字を取り上げ、その背景や今後の動向を考察する『数字を読む』などが定期連載される。

そのほかに『通販実施企業インタービュー』や『ネット戦略最前線』、海外市場視察や新規販路開拓の現状を伝える『スペシャルレポート』など毎回盛りだくさんの内容。

私は毎回のレポート(PDF)が届くとまず通読し、Evernoteに保存して、折にふれ参照している。

正会員(セミナー付き、年額10万円)とレポート会員(年額3万円)がある。一年以内に具体的な成果を上げたい場合は人脈紹介なども受けられる正会員が、じっくり勉強しようという方はレポート会員がおすすめ。

★通販実戦会 会員
http://shirakawahiroshi.jp/form.html

また、レポートの「サンプル試読」もできる。HPでは2月号が届くことなっているが、最新5月号が届くそうだ。

★レポートの試読
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