先週の高野山旅行で朝の勤行があり、参列者全員が焼香することになった。
え?ここでお焼香?と少々焦った。
真言宗の焼香のやり方はどうなのだろう?それとも自分の宗派のやり方で良いのだろうか?自分の宗派ってそもそもどんな焼香が正しいのだっけ?
とにかく前の人たちのやり方に合わせれば良いと思っていたが、皆さんそれぞれスタイルが違う。迷っているうちに順番が来てしまった。結局、自分の宗派(東本願寺)にならって押し頂くことはせずに焼香した。あとからあわててスマホで確認した次第。
★焼香の仕方
→ http://www.osohshiki.jp/column/article/25/
今まで何度も葬儀に出ていながらこの始末。これもひとつの社会人のマナーなのだが、何となくやり過ごしていることが少なくない。そもそも「マナー」とか「世間常識」という言葉を聞いてあなたはどんな事を連想されるだろうか?
・出来ているのが当たり前のこと
・新入社員教育で学ぶこと
・社会人としての基本中の基本
新入社員の時には周囲はすべて先輩や役職者ばかり。どこへ行っても初々しくマナー優先で振る舞うだろう。だが、役職や年齢が重なってくると、多少のマナー違反が許されると勘違いする人もいる。たとえば、多少の遅刻は許されるとか、少しぐらいは乱暴な言葉づかいでも許されるだろうとか、リーダーなんだから部下を呼び捨てにして構わないだろう、といった具合。
いつしかマナー違反が当たり前になっていく。それで良いのだろうか。
最近、『すごいマナー』を書かれた西出ひろ子さん曰く、超一流の人ほど礼儀にこだわる、という。
「マナーは仕事以前の問題」という認識が世間にある。仕事ができるかできないか、という以前に、まず人として基本的なことができているかどうかが問題、それがマナーだという認識だ。私もそのように考えてきた一人である。
だが、西出さんは、マナーこそビジネスのスキルそのものだと考えておられる。そして、一流の人ほど本人のマナーが良いだけでなく、仕事相手にもマナーのある人を選ぶという。だからマナーはいつまでも学びつづける必要があるというのだ。
マナーだけで仕事がうまくいくわけではないが、マナーがなければ仕事がうまくいくはずがないのは確かだろう。
ところで、マナーコンサルタントをされている西出ひろ子さんとは以前、東京でお目にかかった。たった一度の名刺交換なのに、とても印象的で忘れることができない。それは、ご本人も本に書いておられるように「一日の9割を笑顔で」過ごしておられるからだろう。自然な笑顔が絶えない方だった印象がある。案の定、その後の西出さんの活躍ぶりはめざましい。
ビジネス界のみならずテレビや映画などの芸能分野でも活躍され、私からみて遠い存在になられたように思う。
だが、一昨日西出さんからお便りを頂戴した。共通の友人のことなど、いかにもパーソナルな文面がしたためられていた。さすがだなぁと思う。こうした記憶力や気配りがあるからこそ仕事が順調に広がっていくのだなと得心した。
マナーは新入社員だけに教えるものではない。仕事の成果が求められる全ての人に必要なのがマナーだと私も認識を新たにした。
出来ているつもりが一番恐い。どれだけ学んでも知らないことや出来ていないことが見つかる。しかも、訪問・来客対応のマナーや、食事・会食のマナー、贈り物のマナーなどは新入社員の時には教えられない。
最近はメールや SNS のマナーなどもそれに加わり、学ばねばならないことが増えている。
ちなみに『すごいマナー』の目次はこのようになっている。
序章:おさえておきたい仕事以前の常識
第一章:超一流の仕事のマナー
第二章:超一流の話し方のマナー
第三章:超一流のビジネスメールのマナー
第四章:超一流の訪問・来客対応のマナー
第五章:超一流の食事・会食のマナー
第六章:超一流の贈り物のマナー
第七章:これだけは注意したい SNS のマナー
もう一度あなた自身のマナーを見なおしてみよう。あなたの会社の社員教育テキストとしてもふさわしい。
★『すごいマナー』(西出ひろ子著、ぱる出版)
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