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人喰い族の酋長が差し出した砂時計

初投稿2000年9月10日、Rewrite:2014年4月10日(木)

未開のジャングルを探検していたら、人喰い人種につかまった。

酋長は7分の砂時計と4分の砂時計を渡し、もしちょうど9分経過したことを知らせる事ができれば、殺して食べるのは勘弁してやると言った。時間は9分しかない。 さて、どうするか。

突然、この出題を受けた私はじっくり考え込んでしまった。
頭の中であれこれ計算している間に10分ほど経過しただろうか。たぶん酋長に食べられたであろう。くやしくて私は東急ハンズへ行き、砂時計を2個買ってきた。7分と4分は売っていなかったので、3分と5分の砂時計で我慢して、友人に出題してまわった。

20人くらいに出題したであろうか。人それぞれの反応が面白い。

1.私みたく、腕組みして考えてるあいだに食べられる人
2.「え、どういうこと?」と質問で時間を稼ぎ、結局食べられる人
3.とにかく砂時計を倒して、それから考える人
4.笑みをみせながら悠々とクリアしてしまう人(一人だけいた)

この場面では、「何もせずに考えている時間はない」ということ。
1と2の人は必ず食べられるのだ。 正解は下に書いた。 幸い、ビジネスでは命がかかった即断即決の場面はないものの、実は似たような状況は多い。

意志決定に迫られたら、とりあえず砂時計をたおして与えられた時間で結論を出せば上出来だ。 考える時間が多い割に、何も決めていないことが多いものだ。そもそも人生は、うまれ落ちた瞬間から人それぞれの砂時計が倒されているのではないか。決断力をみがく方法は一つしかない。それは、「決断する」ことだ。

<出題の正解>・・・すぐに正解を見ずによく考えてください。

スタート時:7分計と4分計を同時にひっくり返す。
4分後:4分計の砂が落ちきるのですぐにひっくり返す。7分計はそのままにして砂が落ちるのを待つ。
7分後:7分計の砂が落ちきるのですぐにひっくり返す。4分計の方は3分だけ落ちて1分残っているがひっくり返す。
8分後:4分計の砂が1分残っていたのが落ちきるのでひっくり返す。7分計も1分落ちただけだがひっくり返す。
9分後:7分計の1分の砂が落ちきったところが丁度スタートから9分になる。