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水をやり光を与える

いつまでたっても庭に花が咲かない。おかしいなぁと思っていたら、種をまくのを忘れていたことに気づいた太郎君。あわてて花屋で種を買って来てすぐにまいた。「これで咲く」とうれしそうに友だちと一緒に海外旅行に出かけた。一週間で帰ってきてすぐに庭へ向かった。だけどまだ咲いていない。花屋に苦情を言いにいった。そこで太郎君は店員さんから意外なことを聞いた。

「種を蒔いただけでは芽がでませんよ。適度な水と光が必要です。大きく育つには肥料も欠かせませんし」

そんなことなどまったく知らなかった太郎君は教えられた通りの方法で水と光を与えたところ数日を待たずして発芽した。

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あけましておめでとうございます。2016年も日本経済ならびに日本と世界の経営環境が素晴らしい一年でありますように願います。

さて、太郎君の種まきエピソードはもちろん架空の話だが、笑い話で終わらせるつもりはない。太郎君は子どものころに読んだ「花咲かじいさん」みたく、枯れ木に粉をまけば花が咲くものだと思っていたふしがある。だがあれはおとぎ話であって現実ではない。

今年の抱負や様々な目標は現時点でまだ「種」である。「種」をまいた人もいれば、花屋で種を買ってきたばかりの人もいるだろう。

まいたあと、種の種類に応じた方法で水や光を与えてやる必要があるし、発芽したあとも除草や除虫も必要だ。大雨、干ばつ、猛暑、暖冬など気候に応じた手当をほどこさねば幹や葉は成長しないし、実もならない。

「2016年目標」という愛おしい種がきちんと発芽し、成長し、花が咲き、立派に果実を実らせましょう。光や水に相当するものは何でしょう。それは「時間」「情熱」「技術力」「販売力」「リーダーシップ」「覚悟」などです。そうしたものが備わることで、いかなる種もきちんと発芽し、成長するようになっているのです。

今年も『がんばれ社長!今日のポイント』は経営者のためになるメルマガとして毎日種をまき、水と光と肥料を分け与えるつもりで発刊を積み重ねて参ります。

本年もおつき合いの程、よろしくお願いします。