●偶然も二度重なれば、もはや偶然ではなく何かの「縁」だと思うようにしている。
この夏、私は友人の誘いである研究会に参加した。全国から12名のメンバーが6回にわたって名古屋に集まり、勉強会が行われた。
●そのメンバーのなかに、毎回、東京から通う方が一人いた。彼は記憶術の講師で、小田全宏(おだ ぜんこう)氏という。
松下政経塾の出身で幸之助翁からも直接薫陶を受けたことがあるそうだ。
●氏の記憶術はイメージの力をフルに活用するもので「アクティブ・ブレイン」の名で全国でも有名らしい。
だが、私はそのことよりも肝心の研究会のテーマに没頭したかったので、名刺交換したまでに過ぎなかった。
●あれから三ヶ月。昨日、大阪の知人の吉野さんがやってきてお茶をご一緒した。彼とはマジック(手品)の交流会で昨年から数回にわたってお目にかかっているし、「がんばれ!社長」が主催した大阪でのセミナーにもご参加いただいている関係だ。
●その吉野さんが開口一番こう言った。
「アクティブ・ブレインを武沢社長や、全国の経営者にもおすすめしたい」
吉野さんの本業が講師業であり、アクティブ・ブレインのセミナーを毎月開催しているということをそのとき初めて知った。
●お茶を飲みながら、「これも縁かな」と思った。
話を最後までうかがうまでもなく、来年東京で開催する「がんばれ!スペシャル」に吉野さんを招くことに決めた。
・アクティブ・ブレインとは何か
・イメージ力を高め、記憶術を高めることで何が可能か
・それが経営者やビジネスピープルにとってどんなゴリヤクがあるか
などを語っていただこうと思う。詳細が決まり次第お知らせする。
●余談ながら、吉野さんは私の前で記憶に関するパフォーマンスをみせてくれた。
まず、1番から20番まで物の名前を私がランダムに紙に書く。それを読み上げると、吉野さんは全部暗記して1番から20番まで言い当てる。さらに20番から1番まで逆再生もしてみせた。任意の番号を言えば、物の名前を当てるし、私が物の名前を言えば彼は番号を当てることもする。
●秘訣はイメージの力を使うそうだが、脳の使い方を変えるらしい。
経営者が会社の目標や志、ビジョンなどを忘れてしまわないようにイメージ脳をフル活用することは大いに結構なことだろう。