●普通の人は面倒くさいと思う。だが、一部の人は面倒とは思わず、それが当たり前だと思っている。そんなことの一つに月間計画書がある。
●「明日から始まる7月の計画を紙に書いてある社長は手を挙げて下さい」
6月30日のセミナーに集まってくれた30人の社長にそう聞いた私。内心では10人(つまり3分の1)ぐらいの手が挙がるものと予想していたが、結果は2人だけだった。少なさにおどろいた。
●もう一つ質問した。
「毎月の行動計画書を部下に書いてもらっている社長は手を挙げて下さい」
今度は1人だけだった。部下は月間目標も計画も決めずに一ヶ月がスタートしているらしい。
●最後にこう聞いてみた。
「行動計画書を毎月書くべきだと思う人は手を挙げて下さい」すると、ほぼ全員の手が挙がった。
やれば良いと分かっていながらやっていない。要するに習慣づけが出来ていないだけなのだ。
●だったらすぐに始めよう。まずは簡単な書式を決めよう。
私は『マンダラチャート』(クローバ経営研究所の松村寧雄先生開発の書式)を使っている。3×3の9マスの中心マスに今月の重点テーマかスローガンを書く。
●周囲にはA~Hまでの8マスある。
Aマスは「先月の総括」。
先月、会社や個人で何をなし遂げたか。また、どのような課題が残ったかを総括する。
Bマスは「今月の目標」。
今月達成したい業績や成果を具体的に書く。
CマスからEマスまでの各マスには重点部門の目標や計画を書く。
Fマスは「WEB活動」
メルマガ、ブログ、Facebookなどを使って何をなし遂げたいかを書く。
Gマスは「マネジメント」
おもに内部管理について書く。会議やミーティング、人材育成や自己管理に関することがらである。
Hマスは「その他」
どのマスにも属さない戦略テーマや個人的な挑戦や楽しみなどがここに来る。
●それとは別に個人目標も作ろう。もう一枚マンダラチャートを用意する。
Aマス:健康
Bマス:仕事
Cマス:経済
Dマス:家庭
Eマス:社会
Fマス:人格
Gマス:学習
Hマス:遊び
それぞれに目標やモットーを書く。言葉や数字だけでなく、カラフルに色を付けたり画像を活用することで楽しさが増す。
●できればこの2種類の計画をいつも持ち歩くか、マンダラ手帳に転記する。それを毎朝、起床直後に読む。日に何度でも目を通す。
★マンダラチャート → http://www.myhou.co.jp/mandalachart/
●うまずたゆまず、それを続ける。私が通っていた中学校の校歌に、「倦まず弛まず朝夕に・・・」という一節があったが、まさしくそれあるのみ。
その計画作りに要する時間は初回のみ90分かかるが、慣れてくれば60分以内でできる。
私の実物はこんな感じである。
★武沢の月間計画の雰囲気→ http://on.fb.me/qeut2S
●最後にとどめをさそう。この二種類の計画を人前で発表し、目標を非公式なものから公式なものにする。一番良いのは毎日発表することだ。何も見なくても月間目標や計画が滔滔と語れるようになったころ、あなたには目標達成を可能にする個人的カリスマの磁力が身についていることだろう。