未分類

熟慮と咄嗟

●「武沢さん、あしたの夜時間をつくってくれませんか」と電話が入った。通販指導専門の白川先生からだ。通販ビジネスを成功させたい顧問先が全国から先生を慕ってこられる。
この日も九州の顧問先での仕事を終えて、東京に戻る前に名古屋に立ちよられた。

●二時間しかないので、どこへご案内すべきか迷ったが、ガード下の居酒屋にご案内した。

「白川先生、生ビールでOKですか?」と聞くと、「武沢さん、実は仕事がまだ終わってないんで、コップビールで軽く」とおっしゃる。

●私は生ビールとしめ鯖とイカの刺身と薩摩揚げと鰯のつみれをオーダーし、ともかく乾杯。先生の現況をうかがってみた。

白川先生は和僑会を足がかりに海外ビジネスを大きく育ててこられた。
現地に次々に人脈を広げられ、中国大陸はもちろん、香港や台湾、シンガポール、インドネシア、タイ王国、ベトナム、などにも拠点ができた。先生のメインオフィスは東京だが、香港にも深センにも大連にもアメリカ(ロス)にもオフィスができたそうだ。

●あまりにもコンサルティングの仕事が多忙になり、「70才から小説家になる」という先生の夢の実現が遅れなければよいが、と申しあげた。
「それだよ、それ。あと4年ほどだ」
そう笑っておられた。それにしても今の66才はアスリートのようにタフだと思った。

●白川先生の凄さはお元気さだけでなく、フットワークの軽さにもある。思いついたらとにかくその場で電話するし、電話で済まないときには現地に出向く。

●無駄な時間やコストはかけない。目標に向かって一直線。

真犯人をみつけるために推理を働かせるコナン少年のように、顧問先を成功させるために全力で頭と身体を働かす。
結局この日のミーティングは二時間で終了。新幹線で東京に向かわれたが、ご自宅に着くのは23時を回るそうだ。しかも翌日の昼から都内でセミナーがあるという。

●そんなことがあって、今朝のこと。

iPhoneに着信音。見慣れぬ英文が表示されている。よくみてみると、「Mr.Sakuraiが話しかけている」と読める。iPhoneアプリの「Viber」を入れてある人同士なら無料で通話ができ、その表示だ。

さっそく出てみたら櫻井社長のクリアな声。隣にいるようによく聞こえる。先日バンコクから東京に到着し、再来週まで日本にいるので、どこかで会おうという。

●櫻井社長の会社はラスベガスにあり、現地で屈指の旅行会社として業績は絶好調。自宅はベガスにもあるが、タイで不動産ビジネスを立ち上げていることから、今は一年の大半をバンコクで過ごしておられる。

●日本にも営業所がある関係で年に数回やってくる。今回も二週間ほど日本にいるそうだ。

私は大胆な提案をしてみた。

「櫻井さん、僕は明日から二泊で富山に行くんだけど、一緒に行きませんか?セミナー開催と富山の美味しい魚と酒、それに面白い人たち。今回は名物の『風の盆』もお目当てですよ」

●「風の盆ってなんですか?」「え、知らないの?」というやりとりをしたあと、手帳をめくる音が聞こえた。

そして5秒後に「武沢さん、大丈夫です。では明日の金曜日の夕方に武沢さんがお泊まりの富山のホテルに伺います。また『Viber』にご連絡します」と電話を切った。

10分後、「武沢さんと同じホテルが取れました」と連絡があった。

●こちらが櫻井社長も参加予定の明日のイベント。

「売上倍増セミナー&クリニック」in 富山

日 時:2011年9月2日(金) 16:00 ~ 19:00<受付開始 15:30~>
会 場:富山マンテンホテル <http://toyama.manten-hotel.com/>

※懇親会、そして「風の盆」見物オプションあり
申込み・問い合せフォーム
→ http://www.e-comon.co.jp/training_show.php

●白川先生しかり、櫻井社長しかり、海外で仕事を成功させる人はこういうフットワークの軽い人が多い。おそらく、ネットを使って成功させる人にもこのタイプが多いと思う。

●昨夜は岐阜の坂田誠社長とミーティングをした。

わざわざ提案をもって岐阜から車で駆けつけてくれた坂田さん。二時間びっちりミーティングを行ったが、ボヤッとしていた私のFacebook戦略がビッチリ出来上がった。

●帰りがけに坂田さんが印象的なことを言った。

「稟議や会議で発言内容を吟味している会社はネットで後れを取ります。トップが大胆に任せるか、トップ自身がやるか、どちらかですね」

●レスポンスやフットワークは軽ければ良いという問題ではない。
朝晩をつかってきっちり熟慮しているから、昼間は直感に従って咄嗟にYES、NOが言えるのだ。熟慮しているかどうかが非常に重要なポイントだろう。