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7つの経営スタイル

Rewrite:2014年3月26日(水)

経営者にとって最大の敵は自己満足である。経営力に関しては、終わりなき旅であると言ってよい。
私たちはそれぞれの経営スタイルを持っており、それが最善であるかのように錯覚しがちだが、本当にそうなのだろうか?

まず、どのような経営スタイルがあるのかを確認してみよう。

1.民主的経営
社員の意思を尊重し、合意形成に重きをおく経営。経営への参画意欲を高める、社員のモティベーションを高めようとするもの。社員の基礎能力が高く、大人の判断力をもっている場合に有効。

2.人間関係型経営
「人間対人間」として社員に接する。なるべく対立を避け、友好的で家族的な関係を重視することで成果を上げようとするもの。事業が安定的に成長している場合に有効。

3.育成型経営
人を育てるという視点に重きをおく経営。社員の成長を支援し、動機づけし、絶えず成長課題を明確にしようと努力する。事業を長期にわたって発展させるために有効。

4.権威型経営
会社の理念や方針、それに目的を明確にし、将来に向けて社員を導こうとする経営。新たな方向付けが必要とされる企業や、起業家にとって有効。

5.率先垂範型経営
社長自らが現場で行動し、模範を示す経営。社員に仕事のやり方を学ばせるとともに、共感を呼ぶことができる。社員に学ぶ意欲がある場合に有効。

6.強制型経営
有無を言わさず、無理やりにでも社員を引っ張っていく経営。会社が危機にあるときや、思い切った方向転換が必要な場合に有効。

7.権力誇示型経営
雇用を維持し、賃金を支払う立場である強みをちらつかせることで社員を動かそうとする経営。かつては有効な時代もあった。現在では、きわめて高い給与水準にある場合にのみ限定的有効。

このように様々な経営スタイルがある。経営者は、これらのスタイルのいずれかに所属しているか、複数のスタイルを持っている。そして、大切なことは、次の3点を知ることではないだろうか。

●今の経営スタイルだけが最善とは限らないし、唯一正解と呼べるスタイルもない
●会社の状況に応じて、経営スタイルを変えていくことも必要
●各々のスタイルの完成度を高めるために勉強すべきことは沢山ある