※毎週金曜日はもろもろの雑感や情報をまとめてお届けする日、題してウィークリー雑感です。
■昨日号「食客三千人」のつづき
宴会場で侯生が立ち上がり、信陵君にむかってこう語った。
「あなたは私にずいぶん厚く遇してくださっているが、それ以前に私の方は、すでにあなたのために尽くしていることにお気づきだろうか。あなたは私を使って、人々の尊敬を集めることができた。私は自分がしていることのすべてを分かってやっている」と侯生。
酒宴で盛り上がっていた場内は静まった。
それを受けて信陵君はおもむろに立ち上がり、うやうやしく侯生に礼をして、「先生のおっしゃる通りです」とだけ言って着座した。
信陵君のこの態度をみて、「なんて器が大きいのだ」と胸を打たれる者がたくさんいた。侯生も満足げである。
それからしばらくして、国に異変がおきた。
「長平の戦い」で友好国の趙が大敗し、秦に包囲されたと報せが入ったのだ。
信陵君が仕える魏の国王のもとにも救援を求める使者が訪れた。魏王はいったんは趙のために援軍を送りだした。しかし、秦からも使者が訪れ、「もし趙に援軍を送れば、趙を滅ぼした後に真っ先に軍をそなたの国に差し向けるであろう」という。明確な脅しであった。
兵力に劣る魏は、やむなく援軍を引き返させることにした。
困ったのは包囲されている趙の国である。趙の宰相・平原君（へいげんくん）の夫人は、信陵君の姉である。むざむざ見殺しにはできない。そこで信陵君は自らの食客だけをかき集め、わずかな兵を率いて援軍にむかうことにした。
信陵君は夷門（東の門）を出るとき、侯生にあいさつした。そこで、何らかの助言を期待したのである。
ところが侯生は、「私は老身ゆえお供はできません。どうぞ、お行きください」とだけ言い、何も助言しなかった。こんな時こそ、食客として恩を受けてきた者の出番なのに、それをしない。
（ふしぎだ）
そう思いながら信陵君の一行は出発した。しばらくいったが釈然としない信陵君は、「私に何か手落ちがあったから助言をいただけなかったのかもしれない」と思い、夷門に引き返した。
すると侯生は待っていた。「戻ってこられると思っていました」と笑う。そして、侯生は必勝の策を授けた。それを聞いた信陵君は、あまりの奇策であるために最初はためらった。
その様子をみて侯生は、「ついては、ここにいる朱亥（しゅがい）をお連れください」という。以前、市場で長々と立ち話をしていた相手で、信陵君の敬礼を無視した肉屋の朱亥である。
このとき初めて朱亥はあいさつした。
「今まで信陵君様に礼をしなかったのは、小さな礼で報いることは意味がないと思ったからです。この機に命を賭して恩に報いとうございます」それを聞いて、信陵君は感激した。朱亥をつれて奇策を実行する腹を固めた。
侯生もあらたまって信陵君にあいさつした。
「あなた様には大変お世話になりました。私は年老いて戦場にお供することは出来ませんが、日数を数え、信陵君様が戦場に到着する頃には、この首を刎ね、もってはなむけと致します」
今生の別れに三人はそれぞれ泣いた。
約束した日に侯生は自らの頸動脈を一気にかき切って死んだ。結局、信陵君は侯生の奇策と朱亥の活躍のおかげで大勝利をおさめることができた。
司馬遼太郎は『項羽と劉邦』のなかで、このエピソードに次のような解釈を加えている。
・・・
「恩」に対しては「賢」という商品で返しうるが、しかしそれ以上に知己という全人格を尊敬されてしまった場合は返しようもなく、結局は死をもって報いるしかない。それを侯生は実行した。そういう士としての気風、倫理あるいは進退の法則のようなものが戦国末期にすでに出来ていたことを、この挿話はよくあらわしている。
・・・ 『項羽と劉邦』（新潮文庫・上巻、122ページ）
私たちも「ロイヤリティ」（忠誠心）だとかエンゲージメント（愛着心）だとか、システムや仕組みで人の心をつかもうと考えがちだが、その前提として、私たち自身のあり方が問われているのだと思う。
『史記』が面白いのは歴史の物語をつくりだしている人間の多様さ、奥深さがこれでもかと書かれているからで、特に70巻からなる『史記列伝』は宝箱をのぞくような思いで接することができる。
■マンダラチャートフェスティバル！！ 9月24日（土）開催
自己管理をもっと上手にやりたい、チームや会社のマネジメント力を高めたい、社員や子供を育てたい・・・
マンダラ手帳のユーザーはもちろん、他の手帳をお使いの方でも2012年はマンダラ発想で目標を達成しましょう。一年に一度のマンダラのお祭りがこちら。もちろん私も参加します。
【開催日時】2011年9月24日（土） 13：00～17：00（受付12：00～）
【会場】：アルカディア市ヶ谷 5F穂高
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-2-25
【参加費】大人 5,000円、学生 2,000円
【タイムスケジュール】
13：00 開会 基調講演 松村寧雄先生
13：50 講演 佐藤等様
「ドラッカーの人生を変えた７つの経験/出会いと学びの実践学」
14：30 マンダラ・コンテスト受賞者の表彰
入賞作品発表と表彰
15：00 動画の上映(受賞者10名の2分間スピ ーチ)
15：20 入賞作品講評と解析 太田勝久様
16：00 パネルディスカッション
17：00 フェスティバル終了
17 :30 希望者で懇親会（お一人5,000円、学生3,000円）
【詳細・申込み】⇒ http://www.mandalachart.jp/2011/festival.php
■マンダラの作品を応募しよう 7月27日（水）締めきり
あなた独自のマンダラ活用術をデジカメ画像にしてメールしよう。
FAXまたは郵送でもOK。入賞作品には、来年のマンダラ手帳が一冊プレゼントされます。
詳しくはこちらから。（締切が来週に迫っているのでお急ぎ下さい）
⇒ http://www.mandalachart.jp/2011/contest.php
■昨夜は都内で講演
早稲田駅からほど近い会場で「プロビズ」例会が行われ、講演させていただきまし。「プロフェッショナル・ビジネス・フォーラム」の略で、専門家または経営者の集まり。「売上倍増」というテーマを熱心に聞いていただけました。
今月、山形で3時間かけて行った講演内容とほぼ同じものを70分でお伝えしたので、かなり一方的にお話ししてしまったことが心残りですが、楽しい夜になりました。 → http://www.probiz.jp/?page_id=253
■「売上倍増セミナー＆クリニック」
＜当面の「売上倍増セミナー」の会場と日程＞
・8月10日（水） 東京 14時～17時
・8月17日（水） 福岡 15時～18時
・8月26日（金） 名古屋16時～19時
・9月 2日（金） 富山 16時～19時
・9月 9日（金） 東京 16時～19時
持ち物：筆記用具と名刺
申込み ⇒ http://www.e-comon.co.jp/training_show.php
【それ以外のセミナー・講座】
＜8月＞
・6日（土） 18:00～20:00 講演「実践・業績向上策」
主催：関西経営者倶楽部
・17日（水） 18:30～21:00 がんばれ！スペシャルin福岡 5,250円
（内容、ゲスト未定）
・19日（金）～21日（日） 主催：【がんばれ社長！学院】沖縄校
テーマ：「がんばれ社長！」と行くビジネス合宿in沖縄
内容：「業績向上合宿」、沖縄全島エイサー祭、オリオンビール
フェスタ
※イベントホームページ
→ http://www.e-comon.co.jp/training_show.php
※お問い合わせは info@e-comon.co.jp 「セミナー事務局」まで。
※秋以降のセミナー・講座メニューは間もなく決定します。
■この夏、「がんばれ社長！」と沖縄に行こう
こんにちは、武沢です。
この夏、沖縄の離島で合宿し、沖縄を満喫しませんか？現地の米須さんからついに企画案内がとどきました。7月から募集開始しています。
・・・メンソーレ！
梅雨が明けた沖縄では、連日まっ青な空と海を満喫しています。
沖縄の「がんばれ社長！学院」の米須（こめす）と申します。
この夏、武沢先生を沖縄にお招きし、内地と沖縄あわせて10～15人程度で魅惑的なイベントを開催します。
すでに半数はこちらで仮予約が入っています。
あなたもよろしければ、お早めに問い合わせや仮予約をおねがいしま～す。
・・・詳細・・・
【イベント名称】
「がんばれ社長！」と行くビジネス合宿 in 沖縄伊計島
【内容】
１．初日は那覇から全員で離島（伊計島）に移動し「業績向上合宿」を受講します。武沢講師のもと、一泊二日であなたの仕事の受注力を倍増させるプランを
完成させます。
２．希望者で、一年に一度の「沖縄全島エイサー祭」と「オリオンビールフェスタ」に参加します。沖縄気分を満喫できる夏のイベントに是非ご一緒しましょ
う。
（伊計島から沖縄本島を往復する交通費と入場料は実費精算）
【研修講師】武沢 信行 先生
【事務局＆現地ガイド】米須 清正 （コメス キヨマサ ）
【研修費用】50,000円
【合宿先】
ホテル名 ：ビッグタイムリゾート伊計島
（沖縄県うるま市与那城伊計1286番地）
ご覧下さい、車で往復できる離島なのですよ
→ http://www.bigtime-resort.com/
目の前に広がるコバルトブルーの海を楽しみ、朝日を観ながら散歩して鋭気を養いましょう。もちろん夜は沖縄の郷土料理に泡盛で。お昼は沖
縄そばの人気店にご案内します。
お部屋タイプ ：コテージ（和洋室）(１室6名定員)
合宿効果を高めるために相部屋とさせていただきます。男女のプライバシーはご安心ください。
【研修日程】
集合：2011/08/19（金）午後 （場所と時刻は後日）
解散：2011/08/21（日）正午頃
2泊3日
【参加費合計】 50.000円（税込）
＜費用に含まれるもの＞
・研修受講費 ・6人用コテージ宿泊費 ・朝食二回分
＜別途精算が必要なもの＞
・内地の方は沖縄までの往復フライト
・昼食と夕食
・エイサー祭＆ビールフェスタ参加費（自由参加）
【その他】 希望者には三日目の日曜日、観光または買い物のご案内をさせていただきます。
【お時間のない方に】
多少、あわただしいのですが１泊２日プランも用意しました。
研修効果はほとんど損なわないようになっています。
集合：2011/08/20（土）
午前9時 ビッグタイムリゾート伊計島
解散：2011/08/21（日）
参加費用 39.000円（税込）
（１朝食付き、コテージ６人部屋）
【沖縄合宿企画部】
担当者名 ：米須 清正 様（コメス キヨマサ ）
メール ：seiryu-k07@nirai.ne.jp
電話番号：090-3885-7329
詳細 → http://www.e-comon.co.jp/semi/1108192021.php
申込み → http://www.e-comon.co.jp/training_show.php
