●知人が韓国旅行から帰ってきた。
話題のワイントレインに乗ってきたそうで、韓国産のワインを土産にくれた。
ふとみると、彼の顔つきがどこか変わったようにみえた。まさか、韓国で美容整形でもしてきたのかと思ったら、そうではなく、メガネを変えたせいだという。韓国のメガネは、日本よりかなり安かったらしい。
なるほど、ワインとメガネか。両方に興味がある私にとって、韓国旅行は気になる存在になってきた。
★韓国・ワイントレイン
→ http://www.cafeglobe.com/news/worldnews/wn20070209-01.html
●メガネといえば、大手企業が苦戦している国内業界。そんな中、先日お会いしたある経営者から感心するお話を聞いた。
昭和54年の創業以来30年以上にわたってずっと業績を伸ばしてきているメガネ販売会社があるのだ。
東海地区では「メガネ赤札堂」の屋号でおなじみの、中部オプチカル株式会社(代表:竹内詮吉社長)である。
●同社のホームページを見ていたらこんなメッセージをみつけた。
「会社沿革をご覧いただければお分かりの通り、順調に店舗展開を進めており、今日迄成績不良による店舗撤退は一店舗もありません。それはひとえに我が社の売上成績の好調さと高品質で安い眼鏡を多くのお客様へお届けしたいとの姿勢からだと自負しております。これからもただの乱売店ではなく誠意ある接客を心掛け、たくさんのお客様に『満足』を提供できる、そんな赤札堂をつくり上げるように社員一同日々努力を怠らないよう取り組んでいきます。」
→ http://www.megane-akafudado.com/outline.html
●当然メガネにも流行はあるが、他の製品ほど在庫が陳腐化しない。
よって、倒産がすくないと言われる業界ではある。かといって近年は、低価格化がすすみ、単一価格の専門店チェーンも全国に進出して利益を確保するのは容易ではなくなってきた。
そんななか、「赤札堂」は創業以来一度も赤字を出さず、40店舗すべてが黒字で運営されている。まさに驚異的といえる経営力だろう。
●直接話をうかがった宮本常務(41)は次のように語っておられた。
「人、商品、価格」の三つが揃っているお店があるなら、他店へ行く必要はないでしょう。当社は「いい人、いい物、いい価格」を理念に、この三条件を満たす終わりない挑戦を続けていきます。
その結果、まずは100店舗100億円が目標です。
●すでに勝ちパターンを持っている。実績もあるし、自信もある。
気ははやるが、人の問題だけは時間がかかるので腰をすえて取り組まねばならない。ある程度、時間をお金で買うことができるが、人材を育て、やる気を引き出していく仕組み作りには時間をかけねばならないのだ。
●ところで、メガネのレンズには定価がないという。
お店それぞれが独自の売り値を付けるわけだが、最大で6倍の開きがでているという。
私は具体的なことを聞きたくなって、こんな質問をしてみた。
「ところで宮本常務、私がかけているこのメガネはある専門店で6.5万円でしたが、おたくでも手に入りますか?その場合は幾らですか?」
「あ、○○のブランドですね。当社でも取り扱っています。一番いいレンズをお付けして2.0万円がうちの価格ですね」
びっくりだ。フレームとレンズのセットが1/3以下で手に入る。あとは、近くにお店があれば、もう何もいうことはない。ここまで安くなれば、わざわざ韓国に行く理由はないのかもしれない。
★メガネ赤札堂(中部オプチカル株式会社)
→ http://www.megane-akafudado.com/index.html