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10月1日を迎えて思うこと

今日の午後は株式会社玉海力さん(河邉幸夫社長)の経営計画発表会にお招きいただいている。赤坂の ANA インターコンチネンタルホテル東京で開催されるので、このメルマガを書き終えたらすぐに東京に向かう。その直前にはある社長と赤坂でランチミーティングの予定も入っている。「ランチのお店は武沢さんがご指定ください」とのことだったので、かねてより Wish-Listに入っていた陳建一さんの「赤坂四川飯店」で会食することにした。

ちゃんこ鍋が人気の玉海力さんでは毎年この日(10月1日)に発表会を行うと決めているそうだ。昨年は水曜日、今年は木曜日だからいいが、来年は土曜日になる。客商売ゆえに書き入れ時の曜日と重なったときどうするのか、今日河邉社長にお尋ねしてみたい。

玉海力 http://www.tamakairiki.co.jp/

ちなみに今日10月1日は「都民の日」でもある。東京都立および都内各市区町村立の小・中・高校は休校となる。また、都内の国立や私立学校の一部も休校となる。さらに、東京都が管理する博物館・美術館・庭園などは、一部の例外をのぞいてこの日、入場料が無料となる。

10月1日は衣替え。今日から秋冬もののワードローブに変更される。また中国ではこの日、国慶節の記念式典が催される。今日から7連休を取るところが多く、中国国内では人が大移動する。日本国内にも中国人旅行者がドッと増えるだろう。

1929年の今日、10月1日にはソ連がすごい実験を開始した。国民の生産力をあげるために「ソビエト連邦暦」を制定したのである。曜日という概念は古代バビロニアで生まれ、紀元前1世紀頃のギリシア・エジプトで完成したと考えられている。古代バビロニアからさまざまな経路を経てユダヤ教徒が使ったものをそのままキリスト教徒に伝えられ、今の曜日制度が確立された。

ソ連では、そうした宗教色を抑えるために、7日から成る曜日を廃止して5日周期の一週間制を採用することにした。5つの曜日はそれぞれ黄曜日、桃曜日、赤曜日、紫曜日、緑曜日と色の名がつけられ、国民全員にそれぞれの曜日が割り当てられた。そして、各人は、自分の曜日が休日となった。国民の祝日がそれ以外に数日あった。こうすることで、国民の休日を増やし(7日周期の休日よりも、5日周期のほうが休日が多くなる)、生産設備が完全に停止する日曜日を廃止し、どの日も80%の労働力で生産が行えるようにすることで生産効率を上げるという目的があった。だが計画通りにはならなかった。工場の機械が休み無しで24時間稼働する事になったため、メンテナンスのための休止がなくなり、故障が頻発したのである。さらに、家族内で休日が異なってしまい、社会生活に支障が出るようになった。このため、この暦は大変に不評で、次に週6日制へ以降されることになった。結局6日制もうまくいかず、11年後の1940年にグレゴリオ暦による週7日制へ戻されている。

余談ながらフランスでは十曜制の「フランス革命暦」が用いられたこともあるが、週七日制に慣れた国民から苦情が殺到し、元に戻されている。

いろんな歴史がある10月1日なのである。

※今日は昨日の続きを書く予定でしたが、来週に延期します。