未分類

コミュニケーションの生産性

●昨日の夕方と今朝、立て続けに「中国針 HURRI」に行った。減量目的に通い始めた針治療だが、二ヶ月で4キロ減と割合好調である。
しかし最近、気が緩んできたのでもう一度引き締めて今月中にもう2キロ、夏休みまでにさらに4キロ減らす予定である。

★HURRI→ http://www.hurri.co.jp/

●「私も連れて行け」と、昨日HURRIに同行された社長は体質にあわなかったようで、施術後、軽いめまいを覚えておられた。
また、別の友人も一人で行かれたようで「針が痛くてたまらなかった」とメールをいただいた。中国針が誰にも合うというわけではないので注意が必要だ。

●しかしそれにしてもお客が多い店である。
昨日も今日も、ひっきりなしに人が押し寄せてくる。ダイエット目的の人から体調不良、肩こり、腰痛、ストレスなど、あらゆる人がやってくる。
ニーズに合うことをやればお客が押し寄せるという現実を「HURRI」が教えてくれている。

●さて昨日号では、生産性向上問題についての国策を紹介した。

今日は、もう一つの視点「コミュニケーションの生産性」に注目してみたい。
特に「会議」や「ミーティング」、社内の立ち話や打ち合わせなど、会社の中には言葉のやりとりが満ちあふれている。そのやりとりが生産的なものかどうかはとても大切な問題である。

●一流のファシリテーター(進行役)がいる会社では、経営会議も営業会議も活気があってポジティブな議論が行われる。
仮に深刻な大問題が起きても、必ず未来志向・成果思考の結論を引き出すことができるのは、ファシリテーターの存在のおかげである。

●プロのファシリテーターの例として、薩長同盟を実現させた坂本竜馬を引きあいにすることがあるが、真のファシリテーターとは、単なる仲裁役や利害調整者ではなく、会議参加者の信念と情熱や未来志向の新しい枠組みを引き出すことができる人のことである。

犬猿の仲であり、利害相反する薩摩と長州が手を組むことなど、竜馬の存在なくしてあり得ない話でもあった。だから竜馬は一流のファシリテーターであるとも言える。

●「なぜ今まで出来なかったのか」を考えるのではなく、「これからどうすれば出来るようになるのか」を考えよう。

それが生産的な思考法である。
そうした思考法をグループ単位でやるのが「会議」である。

●会議の生産性を上げる勉強をしよう。
それは、一人会議(ひとりごと)の生産性を上げることにもつながる。
それには、大橋禅太郎さんとそのグループが提唱する「すごい会議」のやり方を学ぼう。
詳しくは彼らが書いた本をお読みになると良いが、私が衝撃を受けた箇所を幾つかピックアップしてそれを掘り下げてみたい。
以下は、「すごい会議」から私が学んだことである。

●コミュニケーションとはパソコンのOS(WINDOWSのようなオペレーティングシステム)のようなもの。パソコンが快適に動くか、それともトラブルが多くてよくフリーズするか、それはOSの性能の差。OSは普段、目に見えないものではあるが影響は絶大である。

●成果を生む会社には成果を生むOSがインストールされているが、成果がでない会社には成果がでないようなOSがインストールされている。
「すごい会議」を学ぶことは、OSを成果思考のものに書き換える作業なのである。

●経営計画を作ってもそれが社員に浸透せず、社長の一人相撲に終わってしまうことがある。
それは経営計画を作る手順を間違えているからで、社員の関心事項が解決されるような経営計画の中味になっていないからである。

●社員にとって最大関心事は、自分が直面している問題や、身の上にふりかかっている火の粉がどう払いのけられるのかである。

そうした現実を無視して、遠い未来の理想を語ってもピンと来ないのだ。だったら、社員の関心事項をしっかり受け止めた経営計画を作ろう。

まず、社員に質問する。

・あなたが毎日気持ちよく仕事をする上で、今、問題や障害になっていることは何ですか?
・あなたが将来も安心してこの会社で働き続けるためには、会社は何を変えるべきだと思いますか?

●こんな疑問が経営者から出ることがある。
「社員にそんな質問をして、もし社員から不平不満が続出し、問題だけが表面化してしまったらかえっておかしくなる」という懸念だ。

だが問題を隠したり無視することの方がもっと大きな問題になる。
大切なことは、問題の棚卸しをすることである。社員から出てきた問題にプラスして経営者が感じている問題意識も足す。それをリストにして連番を振る。するとこんな会話ができるようになる。

社員:社長、うちには営業マニュアルがありません
社長:あ、それは問題ナンバー149番のことだね。それは優先順位Bなので今期中は放置しようということになっているよ。
社員:社長、うちは社員教育のシステムが出来てません
社長:それは問題ナンバー82番で、来月中に人事部長が草案を作ってくれるよ。
社員:社長、うちは最近給料が全然上がっていませんね
社長:それは35番の問題だよね。最優先課題になっているので、上半期中には改善策を取りまとめよう。

●問題を放置せず、それを課題に置きかえる技法も「すごい会議」の専売特許。

問題:客先の新規開拓が全然できていない
↓   ↓   ↓

課題:「どのようにしたら」から始まる質問文に置きかえる

「どのようにしたら、客先の新規開拓ができるようになるだろうか」

さらにそれに”インパクトを与えよ”と「すごい会議」は指導する。

紙面が尽きたので、今日はここまで。明日につづく。