<昨日のつづき>
●机の上が乱雑である。それは問題か?
机の上が乱雑という事実はひとつだが、それを「問題」ととらえる人もいれば、「問題ではない」という人もいる。
むしろ机は多少乱雑でないと落ち着かない、という人だっているかも知れない。
●では、会社内で共有できる「問題」とは何か。
それは、共有している理想や目標と、目の前の現実とのギャップのことである。
「理想-現実=問題」ということだ。
だから問題を共有することは理想を共有することであるし、逆も真なり。
●学生の時に痛めてしまった私の右肩は、いまでもキャッチボールをするとギクッと痛む。遠投も20メートルしかできないだろう。
だが痛んだ右肩は私の問題にはなっていない。なぜなら今の私の目標は右肩の強さを必要としないからだ。
●問題とは理想や目標と大きく関係している。理想が高くなればなるほど問題はたくさん出てくるはずである。一度、社員全員で半日研修をやってみよう。
まず最初の3時間くらいをかけて問題の列挙・棚卸しとナンバリングを振る作業をやろう。100個出ようが、1,000個出ようがドンと来い。
●ランチをはさんで次の1~2時間で優先順位決めをやり、重要な問題は課題や目標に置きかえていこう。
自分たちがかねてより問題だと思っていた社内の諸問題が今日を境に解決されていく、というムードを作るのだ。
それが会社の勢いにつながる。「どうせ変わりっこない」と厭戦気分だった社員にも勢いが伝染する。それは、社員の士気や業績の向上に直結するはずだ。
●優先順位が高かった問題については、課題と目標に置きかえよう。
「どのようにしたら」で始まる疑問文に置きかえるのだ。
「どのようにしたら机がいつも整理整頓できるだろうか」という具合だ。
さらにそれにインパクトを与える。
インパクト:どのようにしたらピカピカに光り輝くデスクの上で快適かつスマートに仕事できるようになるだろうか
●「目標」に置きかえるときには、定量化と期限決めが必要になる。
何をもってきれいとか快適というのか、何をもって整理整頓されていると認めるのか、などの尺度をつくろう。
そして、いつまでに達成するかという期限を決めれば目標設定は完了する。あとは実行とチェックあるのみ。
●こうした問題解決アプローチは家庭でも個人でも使える。
「勉強しなさい!」と子供に命令しても子供は勉強しない。子供の身になってそれを課題に置きかえ、インパクトを与えよう。
問題:テレビばかり見て勉強しない・できない
課題:どのようにしたら毎日勉強できるようになるだろうか
インパクト:どのようにしたら毎日、テレビやゲームを楽しみながらも、それと同じような楽しさで学校の勉強ができるようになるだろうか
あるいは、
どのようにしたら、お父さんやお母さんに注意されることなく安心してテレビやゲームに夢中になることができるだろうか?
でもよい。
●こうして、上意下達で勉強させるのではなく子供の目標設定と達成を支援するスタンスが親にあれば、事態は解決していくことだろう。
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