●時代は刻々と変わっているが、あなたは若者の次のような意識変化を知っていただろうか？
日本能率協会が調査した2008年新卒者の意識とは、
・安定志向が強まり、上司との信頼関係や会社の社員旅行、運動会を歓迎している
・キャリアや専門性の開発よりもまずは「マナー」などの基本を重視する傾向が強まっている
・就職氷河期の2004年に比べ、定年まで会社にいたいと望む社員が増えている
（調査期間：2008年3月27日～4月11日、新入社員1,334人調査）
→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=1971
●この結果を見ると、何だか昭和の高度成長時代のような会社と社員のウエットな関係に戻っていくような気がしないでもない。
しかしそうした風潮に警鐘を鳴らす会社もある。
組織人事コンサルティングの小倉広社長率いるフェイス総研は、不況で急増している「”会社にすがる新卒”が会社をダメにする」可能性があると指摘する。
●世間が不況なので簡単に転職や起業がしづらい。
会社志向の若者がどんどん増え、喜ばしいことのようにも思えるが、だからといって会社に対するロイヤリティや主体性が高まるわけでもない、というのだ。
仕事を覚え、経験を積む大切な時期に、不満だらけで働いているとしたら…会社が望んだ通りの成長は見込めず、本人にとってもマイナスなのは明らか。その結果、職場の無気力化を生むとしたら大変なことになる。
●解決策は、新卒育成の方法を見直すこと。
従来からある人材育成の考え方を根底から変えていく必要がありそうだ。
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だから今すぐ準備を始めれば間に合う。
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■■■新入社員の導入研修だけでは不十分。
新卒育成のポイントは配属後のフォロー体制、OJTにある■■■
【7割以上の企業が「ＯＪＴ」を支持する理由】
（教育訓練にあたってはＯＪＴを重視…75.3%
厚労省「平成18年度能力開発基本調査」)
業務時間の1%に満たないＯＦＦＪＴより、99%の日常のフィードバックが、本人を最も成長させることをどの企業も感覚的に知っています。
ビジネスマナーや業務研修など、いくら新卒一人ひとりを対象にした研修を行っても、現場が人を育てる環境にない限り、効果は限られてしまいます。
【では、どうすればいいのか】
それが、組織開発です。
・新卒個人だけを対象にした研修だけでは育たない
・毎日を共に過ごす職場の上司や先輩、同期との「人間関係」が成長のポイント
・新卒を取り巻く「人間関係（信頼関係）を育てる」ことこそ新卒育成のカギ
「一人ひとり」のスキル、意欲を研修を通じて変えていく試みが人材開発とすれば、組織開発は一人ひとりをつなぐ「人間関係」を強化することが目的。
新卒が育つ人間関係があって初めて、人材開発が効果を発揮するのです。
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