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加圧

●藤原紀香もやっているというので、私も加圧トレーニングに興味をもった。ネットで検索して、一番良さそうなところにまずメールで次のような問い合わせをして反応を待った。

「今年55才になるメタボの男性です。ドクターからすみやかな減量を指示されています。一年で10キロ、10センチ(ウエスト)減を目指しているのですが、加圧トレーニングでそれは可能でしょうか?」

すると、すぐに返事が返ってきた。

「可能です!つい最近もお客様の年令に近い男性がダイエット目標を達成されています。加圧トレーニングだけを頼りにして過大な期待をかける事には賛成しませんが、大きな第一歩になると思います。私どもスタッフも総力をあげてお客様の目標達成をサポートさせていただきたく存じますので、どうかお気軽に体験レッスンにお越し下さいませ。」

●こんなメール対応をしてくれるのなら安心だろうと思い、体験予約を入れたのが日曜日(一昨日)の午後だった。

「社長のための計画合宿」を名古屋市内で開催し終えた直後に向かった。緊張しながら「加圧はこちらですか?」と聞くと、エステサロンのようなイメージの受付で、「はい、武沢様ですね。お待ちしておりました」と受け入れてくれた。良い感じだ。

●ソファーでアンケートに答え、着替えを済ませてトレーニングルームに入る。加圧トレーニングはマンツーマンが基本。
すでに女性二人がコーチとともにトレーニング中だった。奥の部屋には酸素カプセルとゲルマニウム温浴の機械が並んでいる。

●細身の身体でかっこいい男性コーチが担当についた。まず加圧トレーニングの仕組みを説明してくれ、さっそくレッスンを開始。
今日は初体験ということなので、利き腕の右腕上腕部にベルトを締め、加圧する。本番では両腕を加圧するらしい。

●「加圧」というから、てっきり血圧計のように機械的な圧力をかけるのかと思っていたら、マジックテープのようなものを何重にも巻いて血流を制限するのだった。
右手だけがみるみる赤くなる。毛細血管にまで血液が巡りだしているのだろう。

●そんな状態でまず上半身のトレーニングを10分ほど行う。3キロ程度の軽いダンベルをもって両腕を左右に開閉するだけのトレーニングだが、加圧しているせいか普段の何倍もの負荷を感じる。右腕だけがプチプチにふくらんでくるような感覚で、重さとだるさを感じる。腹筋だって20回×2セットで限界だった。

●右腕のベルトを解放し、次に両もものつけ根にベルトを巻いて加圧する。ここからトレーニングが下半身に移った。
スクワットやつま先立ちトレーニングをこなすのだが、こちらもすぐに限界がくる。きつい。

上半身・下半身あわせて20分程度のトレーニングだったが、加圧のおかげで乳酸が何倍も余分にたまるそうだ。それを除去するための成長ホルモンが大量に分泌されるという。

●ゲルマニウム温浴の20分も含めてコースの所要時間は約1時間。トレーニング効果は48時間あるという。

できればその48時間の中で新たに有酸素運動をすれば効果がさらに高まるそうだ。ただしその48時間は、普段よりも成長ホルモンがたくさん出ているので、食事に気をつけてほしい。特にトレーニング後の1時間はなるべく水分以外は口にしないでほしい。
眠くなる方も多いが、事情が許せば遠慮なく眠ってほしい、と担当コーチ。

●その場で私は会員になり、6回チケットを購入した。
今日は体験レッスンのせいか、余力があったので帰路にいつも通っているジムで1時間ほど汗を流してきた。

その夜、自宅で長男の成人祝いに「オーパス・ワン」(約3万円の赤ワイン)を開けたが、グラス一杯飲んだだけで強烈な睡魔がやってきたので眠ることにした。

せっかく楽しみにしていたオーパス・ワンなのに。

●翌日、映画を観た。映画はおもしろいのに、猛烈に眠い。これは加圧のせいだ。効いているんだと思う。
帰宅後、カバンにトレシャツを詰め込んでいつものジムへ向かった。
今日は筋トレとプールだ。

●圧力釜、圧力鍋、加圧トレーニングに代表されるように、「圧力」には効果がある。要するにプレッシャーを感じるような場面を極力作り上げ、それを乗り超えることで普段の何倍もの成果が得られるという作用だ。

自分自身や部下にもっともっと圧力をかけよう。

●追い詰められると人間は新しい力を発揮する。

昨今の経済情勢は、ある意味で新しい世界秩序を作るために天が与えた圧力なのかもしれない。
同時にその圧力は、私たちの会社が次のステージに行くための圧力でもあるはずだ。屈することなく圧力に立ち向かおう。

最近、圧力が足りないと感じる人は自分で圧力を作ろう。