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社長対談

夏休みが終わると気分はもう秋。そろそろ来年の手帳が欲しくなるが、ここ数年はもう手帳選びに悩むことはない。
『マンダラ手帳』が機能的にも思想的にも気に入っているからだ。

そのマンダラ手帳の開発者の松村寧雄先生(クローバ経営研究所代表)と先日、都内のホテルで対談をした。

日本実業出版社が発行し、エヌ・ジェイ出版販売が発売するオーナー向け月刊誌『経営者会報』主催の対談。
その模様は、9月発行の同誌で全文紹介されることになるが、今日は、さわりの部分をご紹介してみたい。

松村寧雄(まつむら やすお)氏。1939年東京生まれ。早稲田大学卒業後、日本オリベッティに入社。40才で脱サラ、経営コンサルタントとして独立し、現在のクローバ経営研究所を設立。
同年、「中心核をもつ3×3の9マス」のマトリックスを開発。自らの頭文字から「MY法マンダラチャート」と命名。同チャートを応用して開発した「マンダラビジネス手帳」は、発売20年を超えるロングセラーとなっている。 http://www.myhou.co.jp/

武沢 このデジタル社会にあって、空海のマンダラをもとにした松村先生の「マンダラ手帳」が勇ましいくらいに伸びていますね。デジタルツールに追いやられて紙の手帳が苦戦しているなかでのこの躍進ぶり、まずはその理由からお尋ねしてよろしいですか。

松村 そうですね。いま武沢先生がおっしゃったように「マンダラ手帳」はお陰様で売れ続けている。二四、五年前に私が開発し、それから毎年出してきたのですが、とくに2000年以降は加速度がついて売れ出してきました。特にネット経由でお求めになる人が急増している。
私どもは毎年改良を加えてお作りしていますが、基本は何も変わっていないわけで、むしろ急に売れるようになってきた理由は、武沢先生にお聞きしたいほどですね。

武 どれくらい売れているのですか?
松 年間15,000冊出ています。これを10万冊まではもっていきたいですね。利用者は経営者の方も多いですが、一般のビジネスパースンや女性企業家の方も多い。丸善のオアゾ店(東京丸の内)が手帳の一番の激戦区なんですが、100種類の手帳が出ている中で7位に入ったんですよ。おかげさまで、大変みなさんに評価していただいています。

武 それはすごいなあ。値段も三千円台と決して安くはない手帳なのに堂々7位というのは大したものだと思いますよ。メッセージ性や思想のある製品を市場が求めているわけで、マンダラ手帳にもそれがある。以前のようにスケジュールやメモだけの手帳ではもはや満たされなくなってきたのでしょうね。

松 そうですね、3×3の9マスの手帳なんて他にどこもない。最初は皆さん面喰らいますよ。そんな手帳をどうやってネット販売するかということで試行錯誤しているとき、私の長男が2004年の秋に、武沢先生の「がんばれ社長!」にメルマガ広告をお願いした。お支払いした広告費の何十倍もの売上がドーンときまして私もビックリした。
それまでは、同程度の広告費を新聞や雑誌に投資しても、ごくわずかしか売れてなかったのに、その何十倍も売れて武沢先生のオフィスがある名古屋までお訪ねしたのが最初の出会いでしたね。

武 私もその時の広告以来、ずっとマンダラ手帳のファンになりました。(笑)
あらためてマンダラ手帳の特色を伺ってもよろしいですか?

松 はい、何といっても百歳までの人生計画作りから入っていくようになっている点が最大の特色でしょうか。
全国で開催している手帳の使い方セミナーなどでも、仕事目標だけでなく、人生の八分野を目標設定しましょうと申し上げてきています。
最近、「ライフワークバランス」という言葉が盛んに使われるようになりましたが、そんなことは、25年前からマンダラ手帳で提唱しているんですよ。

武 いまさら何が「ワークライフバランス」だ、という感じでしょうか(笑)。私も数年前までは西洋で生まれたシステム手帳を長年使ってきて、それはそれで気に入って使っていました。会社の中にも家庭の中にも私の役割があるし、どこに行っても自分の役割があるということを気づかせてくれて、とてもありがたかった。
しかしマンダラ手帳と出会ってから、私は役割を担うというよりは、どこにいても自分が自分の人生の「主人公」なんだということを気づかせてもらったような気がする。それはいつも3×3の9マスの中心に私がいるようにデザインされているからでしょうか。

松 はい、そこなんです。いま、とても大切なことをおっしゃったと思うんですが、「主人公」という考え方は禅から出ているんですね。
人生というのは自分が主人公にならないといけない。それは、自分だけが偉いとか、相手を見下すのではなくて、自分が中心にいて他者と関わる、そういう関係なんです。自分が中心だからこそ積極的に相手の身になって考えることができる。もし自分がはじっこのほうにいて、いつも脇役ばかりやらされていたら、誰の人生かわからなくなるし、相手に対する不満しか見えなくなるでしょう。いつも「主人公」であっていただきたいという願いもマンダラの3×3の9マスに込められているんですよ。

武 私も時々家庭やオフィスのゴミ出しに行くのですが、嫌々やらされているのとマンダラで目標設定して「主人公」としてやっているのとでは月とスッポンの違いがある。同じことをやっていても、ものすごい違いがありますね。

松 そう思います。ですから「主人公」という考え方が人生においては非常に重要になります。中には、自分に自信がないから主人公になど決してなれませんっていう人がいますがそうではない。自信の有無に関係なく、だれもが主人公なのです。

武 この世には実体がなく関わり合いによってできているという、「空」の教えがありますね。「空」とか「縁」とか観念的な言葉が仏教では多く出てきますが、そのあたり、もう少し分かりやすくできませんかね。

松 たとえばこのテーブルにあるこのコップも、水を入れて飲めば飲用のコップですけれどもそれはこのモノの一面でしかない。
ペンを立てればペン立てになるし、喧嘩してこれを投げたら凶器にもなる。楽器にもなれば花瓶にもなる。
それは物質だけでなく、人間関係でもなんでも同じなのですね。
世の中に“絶対”はなく、すべてが「空」である。だから「絶対に儲かる」とか、「絶対に幸せになれる」ということはないんです。ところが、「こうしたら成功する」とか「こうしたら大金持ちになれる」といった本が売れていますね。そうした本を読んでストレス解消になることはあっても、本に書いてある通りにはならない。なぜなら関わり合いによってお金持ちにもなりうるし、貧乏人にもなるわけですから。それが「空」の本質なのですが、

武 ちょっとややこしいお話になってきましたね。具体的にはどうすればいいと?

松 積極的な関わり合いを作っていく必要があるのです。分かりやすく例をあげてお話ししましょうか。・・・

<これより先は『経営者会報』をお読みいただくか、9月中旬以降の『がんばれ社長!今日のポイント』でご紹介する予定>

★『経営者会報』 → http://www.njh.co.jp/index2.html

★ニュース!「マンダラがパソコンソフトになります!」

9月発売に先立ち、マンダラチャートソフト発表会(無料)を開催。
ご興味ある方はここでチェック → http://www.mandalachart.jp/