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北京五輪 前半総括

この連休は遊びの予定を一切入れずに四字熟語の本を書こうと資料や辞書、ノートパソコンを自宅に持ち帰った。
だが、結局一度も使わずじまい。

ビジネス四字熟語百選のなかに『五輪三昧』という単語を入れたくなるほど五輪を満喫したお盆休暇になった。こんなに面白いなんて。
それでも、今度の日曜日(8月24日)に閉会式を迎えるので少々さみしくなる。

開会前は何かと暗い影ばかりが話題になった北京五輪だが、世界中が注目した8月8日の開会式では、見る者の度肝を抜くようなド派手な演出で、一気に暗さを振りはらった中国。

少女の口パクやCG合成による花火演出など、 “張りぼて” 演出があったとは言え、「あの開会式にはかなわない」と次期開催のロンドン関係者に早くもギブアップ宣言させたのも中国らしい力業だ。
歴史と文化と経済発展を感じさせる巧みな演出であった。
<大会演出力 90点>

世界大会にふさわしい応援マナーも問われた中国国民の応援団。
特に中国政府も気をつかったほどの反日応援がどの程度緩和されるのかも見物だった。

かつてのサッカー・アジア大会においては、日本の国歌斉唱に起立せずにブーイングしたり、日本選手が乗ったバスを襲撃したりと極端な反日の中国。
その頃よりは改善しているとは言え、日本の相手国のナイジェリア(男子サッカー)やアルゼンチン(女子ホッケー)をクレイジーに応援している中国人応援団の様子を見せつけられると、遺憾ながら評価を下げざるを得ない。
<観客力評価 40点>

会の運営はおおむね立派だと思う。
表彰式でアメリカの国歌を最後まで流さなかったりと自国の選手だけを過剰に場内アナウンスしたりと疑問符がつけられる点もあったが、及第点だと思う。
<大会運営力 70点>

まだ後半戦を残しているとは言え、日本期待の種目はほとんど終わった。
日本勢で金メダルを取った7人(8個)のうち、柔道の石井選手以外の6人はいずれもアテネ・北京の連覇組。
本命視されていた選手が順当に勝ったが、予期せぬ金の興奮はまだない。そうした意味で、今夜米国と激突する「なでしこジャパン」や、けが人に泣く「星野ジャパン」の今後に大いに期待している。
<日本の活躍 60点>

日本との時差が一時間しかない中国なので注目の競技はすべてリアルタイムで応援できたが、次回の五輪は時差9時間のロンドンなのでそうはいくまい。
ロンドン五輪は2012年7月27日から8月12日まで開催される予定で、現地はサマータイムに入っているため、現地時刻は日本マイナス8時間となる。
つまり、ロンドンの午後7時は日本の翌日午前3時となるわけで、その頃58才になっている私としては、リアルタイム応援は厳しいだろう。

だからこそ、北京では真剣にリアルタイム応援したいし、ロンドンの次の2016年は52年ぶりの東京五輪を実現してほしいと思う。