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続:北川八郎 伝

●断食も35日めを過ぎると、体内の脂肪を使い果たし、動けなくなる。
そんな時、大地に横たわると、地震や台風の源になるエネルギーが大地を通してこちらの身体に充電できることを知った。

●断食が苦しくなっても、松の木まで這っていって幹にしがみつくと、不思議な安心感と勇気と意欲が与えられることも学んだ。

北川はこのとき、自然界そのものが人にプラスのエネルギーを与えてくれる存在だということに気づいた。

●「食にもどりなさい」の声を聞き、断食を終えた。
下山してからも瞑想的な生活を続ける北川に、次々に啓示が訪れるようになった。
その啓示をメモにし、本にした。

『繁栄の法則』(北川八郎著、致知出版社)がその代表的な一冊だ。

●『繁栄の法則』に書かれた北川のメッセージはシンプルながら表現力に富んでいる。

・戸が笑うお店が繁栄する
・少し損をして生きていくといい
・自己犠牲と徳のレンガを積もう
・返謝(へんしゃ)で感謝が完成する
・四十からは与える人生
・澄んだ祈りは神への直通電話
・・・etc.

●32才までビジネス経験がある北川のメッセージは、ビジネスのたとえ話もリアリティがある。

・・・1,000円の品物を買いに来た人に1,200円の商品を売りつけるのが正しいこと、優れた手腕であるかのように語る人もいます。
しかし大事なことは、品物を売ることや売上げを伸ばすことではなく、「信」を売ることを身につけることです。
お客さんの予算の中で一番ふさわしいものを探し、値よりも信を買ってもらうことが大切なのです。

飲食店であれば、値段に見合った料理ではなく、そのちょっと上の品物を出すことです。1,000円の料理だったら1,100円の品物を出すようにします。つまり100円だけ店が損をするのです。そして、お客さんに良きことがあるように祈りながら料理を作るのです。

こうした「繁栄の法則」を知らない人は、品物の質を下げてまで儲けようと考え、お客さんを遠ざけるような結果を自らが招いてしまうのです。
・・・

●41才から熊本に移り住み、断食と瞑想の日々を送る北川。
陶芸で生活の糧を得、ときどき頼まれるがままに書も書く。黒川温泉郷には北川の書による旅館看板も多くある。

●サラリーマンを辞めて今のような生活を送るにようになってから、神は北川に二つのものをプレゼントした。

一つは「言いようのない安心感」、そしてもう一つが「貧乏」。

●「貧乏」はプレゼントだと北川は思った。

何冊かの著書がヒットし、大企業や各地の市町村から講演依頼が殺到するようになった。熊本を離れることも多くなった。
だが、北川は神がくれた二つのプレゼントを決して手放さないようにしている。だから印税や講演料などの大半は寄付する。

北川が主催する月に一回の瞑想会「楽心会」(らくしんかい)のために、熊本に小さな庵を買い求め、それを改装したのが最近の贅沢だったという。

●縁ある人に、玄米食とヨガと瞑想を提唱する北川。

肉類や魚を食べない理由を尋ねると、「必要ないし、欲しくない」という回答。
たとえ肉とはいっても、生きていたときの全記憶がDNAに刻まれており、それを食すことはその牛(豚、鶏、魚)の記憶も体内に摂りいれることになるから良くない、とも。

●「怒りの人はむさぼりの人」(北川)

大いなるエネルギーを生きる糧とし、感謝と愛に包まれた生活を送り始めると、食も性も睡眠もむさぼらなくなる。むさぼる必要がなくなると北川が言葉少なめに、優しい語り口で語ってくれた。

●そんな北川先生の「楽心会」が来月、名古屋で開催される。

世話人は、旧知の磯部さんというから奇遇だ。私はこの日、12:30まで講演があって会に参加はできないが、閉会後わずかな時間でも合流できればと願っている。

あなたもご興味があれば参加して北川先生の講話を聞いてみよう。気負いのない、澄んだメッセージに心打たれることだろう。

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北川八郎先生講演会(第1回名古屋楽心会)

北川八郎先生を名古屋にお招きして講話を頂き、その後、瞑想を行い
ます。

日 時:2008年7月21日(月・祝)
受 付 9:30 ~
講 演 10:00 ~ 11:30
定 員 70名(あと20名程度)
場 所:名古屋 東桜会館  集会室
参加料:3,000円(事前振込制)
申込み・問い合わせ:磯部昇一さん宛メール → nagoya.rakushinkai@gmail.com

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