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シャングリラのびっくり

香港の友人が「シャングリラまで旅行してきた」という。

「シャングリラ」は、てっきり桃源郷伝説の架空の地名だと思っていたが実在すると聞いて驚いた。
ネットで調べてみたら、どうやら雲南省デチェン蔵族自治州中甸県(ちゅうでんけん)が2001年にシャングリラ県(香格里拉県)と名称を変更したらしい。

なんだそうか。
やっぱりジェームズ・ヒルトンの『失われた地平線』に登場するユートピア(理想郷)「シャングリラ(Shangri-La)」は、やっぱり理想郷のままだったんだ。

その名前をそっくりそのまま取り入れたダイエット法がアメリカで大ヒットし、それを原文で読んだのが私の友人、田口元さん。

田口さん(以下、元ちゃん)は、2000年から一日ひとつドットコムサイトを日本に紹介するメルマガ「百式」を日刊で発行してきている。
彼の場合、文字通り日刊だ。1年で365本、8年で3000本近いメルマガを休まず書いてきた。
タイガースの金本選手も真っ青の「鉄人」ぶりだ。

実際、肉体をいじめるのが大好きな元ちゃんは、自らのメルマガで「今日の運動」を公開するほどの筋肉好きで、贅肉とはまったく無縁の肉体を誇る。

その彼が何を思ったのか「シャングリラ・ダイエット」を読んで興奮していたのが2006年の夏のこと。

「へぇ、元ちゃんでもダイエットに興味があるんだ」とびっくりしたのが一度目のびっくりになる。

そして昨年、元ちゃんとフォレストの太田社長と私が神楽坂でご飯を食べた。そのあとすぐに、フォレスト出版さんから元ちゃんの日本語訳(正しくは監訳)が出ることに決まったと聞いて二度目のびっくり。なぜ元ちゃんが、なぜフォレストが「ダイエット」なのか、と。

先日、この本のパイロット版を送っていただき、まず真っ先に反応したのが私の家内。そして彼女はなんと一晩で通読してしまった。

普段、本を読むのが苦手だという家内が二時間程度で読破してしまったのには三度目のびっくりだ。

そして四度目のびっくりはこの本の中にあった。

ダイエットの常識を根底から覆すものだと思う。いや、そこまで言うと大げさになるから言い変えよう。
体重を減らす原則はどんなやり方でも変わらない。それは食事量を減らし、運動量を増やすことにある。

問題は、そのためにどうしたら良いのかというところで様々な方法論を競い合っているのがダイエット業界。

著者、セス・ロバーツはカリフォルニア大学バークレー校の教授。
専攻は心理学。90キロまで行ってしまった自分の身体をもてあましていたが、あるきっかけから体重が減り始める。そのきっかけを科学的に冷静に、学者的にアプローチしていった結果、生まれた独自のダイエット法が本著だ。

好きな食べ物や飲み物はやめなくてもいい。
好物のハンバーガーもポテトチップスも焼き肉もラーメンもやめなくていい。もちろん、コーラだってシャンパンだって生ビールだって好きなだけ飲んでいいぞ。

好きなだけ食べて飲もう。好きなだけデザートも楽しもう。

それでいて体重がみるみる減っていく。それは「セットポイント」を下げる食品を積極的に摂ることで、「好きなだけ」のボリュームが変わっていくという方法だ。意志の力を必要としない。一切の我慢も不要らしい。

このダイエット法を続けるのに必要な投資は、本代の1,050円だけ。
あとは台所にある「あれ」を使う。
身体だけでなく、財布にもやさしいダイエット法だ。

私もこの一冊をカバンにしのばせ、明後日からの「青年の船」に乗りこむ。船内食のご馳走三昧も、もう怖くない。

6月15日の帰国当日、減量に成功して名古屋に降り立ったとき、五度目のびっくりを皆さんにお知らせできることだろう。

シャングリラ・ダイエット(6月6日新発売)

・amazon本 http://www.amazon.co.jp/dp/4894513056/
・元ちゃん http://www.100shiki.com/
・百式紹介 http://www.ideaxidea.com/archives/2008/05/post_510.html
・日本語公式サイト http://www.shangrila-diet.com/
・英語掲示板 http://boards.sethroberts.net/