昨日からクローバ経営研究所主催の経営計画合宿に参加している。
晴海グランドホテルで二泊三日、缶詰だ。満員札止め15名の経営者が全国各地から集まってきている。
クローバ経営研究所 http://www.myhou.co.jp/seminar/index.php
朝から夜中まで、研修ルームとレストランと自室を往復するだけの過密な三日間。
自社の未来だけを考えつづけ、パソコンに文字や数字を打ち続ける。
時々、松村先生が横へ来られて作業の進捗を確認して行かれたり、求めれば自社の経営内容についても助言いただける。
メルマガ「がんばれ社長!」でこの合宿を知り、遠路はるばる参加された社長もいる。
私の前の席の姫路から来られたF社長、隣の席の長崎から来られたT社長もそうらしい。
「せっかくここで会ったのだから」と、彼らをお誘いして初日の夜10時にホテルを脱走し、月島名物「もんじゃ焼き」を食べにいった。
1時間半ほどで戻ってきたが、まだ作業を続けておられる経営者がたくさんいた。深夜だというのに一心不乱で計画作り。
「精が出ますね」と声をかけると、「こうした時間は普段とれないから」との返事。
さて、昨年6月に次いで二度目の参加になる私だが、前回この部屋で作った計画数字が半年遅れで進んでいることに忸怩たる気分だ。
とにもかくにも進んでいるじゃないか、という気持ちもあるが、どうして半年間も遅れたのか、という反省が心を占める。
最大の要因は、人の採用のつまづきで、それがそのまま計画着手の遅れにつながってしまった。
一方、5カ年計画の方は前回に作った5年後の数字のほぼ2倍の数字を思い描けるようになった。その点は自分を評価したい。
いずれにしても人は希望を持ち続けるかぎり、いつかどこかで志半ばに終わる運命にある。その点をどのように考えるか。
無量寿経の一節に、「仮令身止諸苦毒中 我行精進忍終不悔」というものがある。
「たとえ身を諸々の苦毒の中に止むとも、我が行は精進にして忍んで終に悔いざらん」と読む。
その意味するところは、たとえどのように辛い苦労があったとしても、自分の修行・精進は決して悔いることのないものにしよう、という求道者の堅い決意を説いたもの。
四文字熟語で「忍終不悔(にんじゅうふげ)」。
結果に振り回されて右往左往してはならない。やるべきことを粛々とやる。自分がやるべきことをやり、最善の努力を惜しまずにやっていれば、結果はついてくる。
だが、何かの事情で結果が付いてこない場合があるかもしれない。
幕末の志士がそうであったように、経営者も志半ばで倒れ、成果も名も人も残すことなく人生を終えることだってあるだろう。
それでも良いではないか。大切なのは、道を求めて精進し、努力することそのものにある。
経営者はある意味、求道者でもある。
我が社の理念の実践に向けて肉薄していく求道者の姿勢が問われるのだ。
その時に、この「忍終不悔」という言葉はきっとあなたの強い支えになってくれるはずである。