★テーマ別★

本を聴く時代

最近のマイブームはウォーキングとホットヨガである。膝の調子が相当良くなったせいか、身体を動かそうという意欲が出てきた。特に自宅とオフィスの片道30分のウォーキングタイムは貴重で、考えるべき課題があるときは、それだけを考えながら歩く。

先日は新しいセミナーで使う資料をどのようなものにするか考えながら歩いた。何かを思いつくたびに iPhone の siri に向かって「リマインダーに追加」とアイデアを話しかける。私の声がその場で文字変換され、リマインダーに送られるのだ。その日は30分で9個のアイデアが浮かび、セミナーの準備が一気に進んだ。

考えるべきテーマがないときは歩きながら本を読む。

実際には歩きながら読むとあぶないので、正確に言えば「歩きながら本を聴く」のである。上田渉会長の「オトバンク」が開発した『FeBe』(フィービー)は聴く本選びにとても重宝する。ビジネス書でも小説でも実用書でも、あらゆるジャンルの本が音声になっているのだ。

すべての出版社の作品が揃っているわけではないが、よくこれだけのコンテンツが音声化できたものだと感心する。小説などは登場人物によって話し手が違っている。しかも BGMや音響効果など本格的なつくりの音声コンテンツなので、単なる本の朗読とは異なる付加価値がある。

FeBe⇒ http://www.febe.jp/mypage

私が昨日から聴き始めたのは『夢をかなえるゾウ』。いわずと知れたベストセラーなのだが、いままで読む機会がなかった。FeBe で「試聴」してみたらゾウのガネーシャのしゃべりが楽しそうだったのでダウンロードして読み(聴き)はじめた。本より面白く聴けるかもしれない。ダウンロードの際には、通常の会話速度以外に、「速読」ならぬ「速聴」バージョンも選べるので脳トレにもなる。

上田さんとは数年前に一度都内でお目にかかったきりなのだが、今でも時々「この本が面白いですよ」とメールを下さる。それを参考にして何冊かの本を読んできたが、今年上田さんが教えてくれた一冊の本がなかなかの力作だった。こういう分野に興味がある人にとっては3,000円でも5,000円でも安い。興味がない人には100円でも惜しいだろう。

『「胸キュン」で100億円』(1,300円+税)というタイトルである。恋愛ゲームだけで上場企業を作りあげた株式会社ボルテージのヒット連発の舞台裏をレポートしたものだ。実におもしろい。

<明日につづく>