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その自己概念は正しいだろうか

自分の気持ちがどの程度目標にフォーカスされているかは、目標や計画に割いた時間や、くりかえしそれを見たり語ったりした頻度によって変わってくる。年末年始などは「来年こそ」「今年こそ」と気分が一新されてやる気が高まっている。しかし、春から夏にかけて気温が上昇し、日が長くなってくるとどうしても気分が外交する。花見やスポーツなど気が散るような話題も多くなる。

私の場合は月によって目標意識の指数が違っている。漫然と過ごせばこのようになるはずだ。

<武沢の月別やる気指数>(最高を100とする)

1月  100
2月  90
3月  75
4月  60
5月  50
6月  40
7月  20
8月  15
9月  30
10月  50
11月  75
12月  100

要するに冬場に目標意識が高まり、夏場に意識が下がる。手帳を真っ黒にするぐらいに書き込みをするのが冬場。春ぐらいから手帳を使わない日が出はじめ、夏場は真っ白に。新しい手帳を手に入れた秋口からふたたび翌年の目標や計画に着手するのでやる気が上がっていく。

そうした私のやる気の波と仕事の成果との相関関係を調べてみることにした。過去10年間の月別売上を集計し、月によってどの程度の業績の高低差があるのかを調べてみたのである。それが私のやる気の波とどのような相関関係があるのかが注目点となる。

結果は次のようになった。売上が好調な順に並べてある。
( )の数字は平均的な月に比べての変動幅である。

<業績の月別ランキング>
1位:11月(125%)
2位:6月(110%)
3位:3月(108%)
4位:5月(105%)
5位:4月(104%)
6位:10月(104%)
7位:9月 (97%)
8位:1月 (95%)
9位:7月 (93%)
10位:2月 (91%)
11位:8月 (86%)
12位:12月(84%)

まったくもって意外な結果が出た。冬に強く夏に弱いという自己認識はかなり的を外したものだったのだ。11月が業績トップなのは分からないでもないが、6月が二番目に忙しいことや、やる気が一番高まる12月が一番ヒマだったとは我ながらビックリである。単純に2月、8月、12月が良くないのは営業日が少ないからという点もあろう。

この作業は多少面倒くさかったがやってみた甲斐があった。なぜなら、「冬高夏低」というやる気指数と業績は全然関係がないことが分かったからだ。ちなみに今月(3月)は一年でも三番目に忙しい月である。やる気指数もとても高いことだし、何かが起きそうな予感がする。その予感は当たってほしいものだ。