小泉改革のときに話題になった「抵抗勢力」という言葉、ものすごくパンチがあった。言葉だけでなく、古参・中堅・若手問わず、郵政民営化に反対した議員に皆「抵抗勢力」のレッテルを貼って自民党から放逐した。
抵抗勢力の彼らがスケープゴートになって自民党の結束を高め、国民に向かっても「改革の火を消すな」という姿勢を鮮明にする効果を果たした。
「抵抗勢力」つまり仮想敵を明確にすることには効果がある。
あなたの今年の改革テーマは何だろう。その改革の妨げになるような「抵抗勢力」は何だろう。それを明確にしておくことで、去年までとはひと味違う成果を上げることができるはずだ。
私的な話題で恐縮だが、
『肉体改造から始まる今年のスタートダッシュ!』を旗印に、この1月は徹底的に体を絞り上げようという目標を掲げた。
まずは、ジム(又はヨガ)に通うという習慣の復活と、毎日汗を流す気持ちよさを味わうことを主眼に据えた。週二回のジムなんて生ぬるい。毎日ジムだ!というわけだ。
それだけでなく、徹底した小食によって胃袋のサイズを小さくしてしまう計画もたてた。
そして実行し始めた。1月3日からジムに通い始め、この一週間で10回ジムまたはヨガへ通った。やるならトコトンクレイジーにならねば。
改革に躊躇やためらいは不要だ。やるならトコトンなのだ。
だが、昨日あたりから「抵抗勢力」がジャマをし始めた。それは、私の心の中に巣くう「抵抗勢力」で、こんなことを私に向かってささやくのだ。
・やり過ぎだろ、いくらなんでも。スポーツマンじゃないんだから、体を痛めてまで運動するなんてナンセンスだ。
・過ぎたるは及ばざるがごとしと言うじゃないか、休むのもトレーニングの一部のはずだ。
・自分の年令を考えろ、いい年して毎朝ジムへ通い出して、仕事をどうする気だ?まずは仕事だろう。
そういえば、実際左肩が少々痛いし、太ももに微熱を感じる。
これらはいずれもが朝の抵抗勢力だ。
仕事が佳境に入り出した午後になると別の抵抗勢力が表れる。
・おまえは早起きしてジムへ行ったんだから無理すんなよ。今は肉体改造がメインなんだろ、だったら仕事は少しスローダウンしろよ。
・明朝もジムに行くのだろう?だったら仕事はその辺で切り上げて、さっさとウチへ帰ろうよ。家族がみんな君の帰りを待ってるよ。
とんでもない。
肉体改造は良い仕事をするためにやるものだ。仕事の妥協なんてしない。ジムもヨガも仕事もどれひとつ手抜きなどしない。
正確に言えば、すべての活動を楽しみ、満喫するために今月の旗印を掲げているのだ。
体が悲鳴を上げているのならペースダウンも必要だろうが、悲鳴を上げているのは心の抵抗勢力の方だ。
こんなときは、もっとペースアップしてやろう。