今日、私は何も予定がない。だからとっても幸せだ。
こんな日はのんびりクールダウンと行きたいが、貯まっている原稿やメールチェックを集中して行うことになる。
今後のための企画や立案もせねばならないのだが、たった一日のノーアポデーでは着手すらできない。
経営者のスケジューリング技術とは、こうした自由なノーアポデーをひねり出すためにあるのではないだろうか。
以前は、半年先まで予定でビッシリ詰まったスケジュール帳を見ながらウットリしたものだ。だって、こんなにも世間が私を必要としていると思えるからだ。
だが、いつまでもそんなことを誇りにしていても経営者として進歩がない。
手帳が予定で真っ黒になっているのを自慢して良いのは営業マンと人気作家くらい。
少なくとも経営者は、予定が白いことを誇りにしよう。そして、本当にやるべきことをやるのだ。
『超・手帳法』の野口悠紀雄氏は、3ヶ月以上の先の予定は決して入れないそうだ。どうしても予定を入れなくてはならないときは、「仮予定でもよければ」という前提で約束するという。
他人とのアポイントや会議・会合への参加約束、食事会やゴルフコンペなどの参加約束は最小限にしておこう。
集中して企画や立案、執筆などができる時間を確保しよう。そのためにはまとまった日数が必要だ。
どうしてもそれができない時は、プロ野球のホストシーズンのように自主トレ、合宿、キャンプなどをやろう。
たとえば「一人合宿」を四半期に一度やるのだ。他にも、
・一人作戦合宿
・一人読書合宿
・一人開発合宿
・一人断食合宿
・一人座禅合宿
・一人写経合宿
などなど、少なくとも二泊三日程度、日常空間を離れる。温泉宿でもよし、ホテルでもよし、別荘でもよい。急用以外は電話するなと言っておく。そしてこもるのだ。