上海三日目の昨日はこちらのツアーデスクで申し込んだ蘇州一日観光を楽しみました。
上海は朝から本格的な雨で、蘇州へ向かううちに晴れてくれるのを期待したのですが、結局ずっと雨でした。上海市内で買った一本10元(150円)の折りたたみ傘が今日も大活躍。
蘇州は長江三角洲の最も豊かな地区、太湖の浜にあります。上海の北西100kmにあり、高速道路を使って1時間半ほどかかります。電車では特急に乗れば一時間ほどで着きます。
蘇州は2500年以上の歴史を有する長江南岸の「古典名園の古都」として観光客から親しまれています。
市内の動脈・静脈のように流れる運河の水路を小舟で行きます。中国のベネチアと言われているのもうなずけました。
中国四大庭園
1.頤和園(いわえん)・・北京
2.避暑山荘・・河北省承徳市
3.拙政園(せっせいえん)・・蘇州
4.留園(りゅうえん)・・蘇州
日本三大公園(岡山・後楽園、金沢・兼六園、水戸・偕楽園)はお殿様が作ったものであるのに対し、中国四大庭園のうちの蘇州の二つは個人の庭です。蘇州市内に多数現存する庭園のほとんどが、古代中国の個人庭園であることが特長です。庭園の所有者は一に役人、二に豪商だったそうで、役人は儲かる仕事だったようです。
上海の庭園といえば豫園(よえん)が有名ですが、拙政園はその2.5倍(8,000坪)もあります。
虎丘(こきゅう)
観光客が必ず立ち寄る虎丘は、景色がすばらしい所です。西暦959年に築かれた虎丘塔は古都・蘇州のシンボルとも言われていますが、別名「虎丘の斜塔」とも言います。その理由はこの塔が傾いているからです。ピサの斜塔へ行かなくても、ここで斜塔が見られてしまうのです。
シルクといえば蘇州
蘇州は有名な「シルクの街」であり、中国の重要なシルク生産地の一つです。ここでは毎年の9月20日から25日にかけて「シルク観光祭」が催されます。
工場見学ではマユからシルク糸を取り出し、それを布にして布団や枕に仕上げる工程を見学しましたがちょっとした感動でした。本物のシルク100%は丈夫で暖かく、軽いのですね。
寒山寺
唐代の寒山(かんざん)と拾得(じっとく)の両高僧がここで住職をしていたことから名づけられた寒山寺。空海もここで修行しており、弘法と名の付く建物が残っていました。大晦日、「行く年来る年」で除夜の鐘が紹介されるお寺の一つにここが入っているそうです。
蘇州料理
蘇州料理の特長は、微妙な甘み。甘辛い料理が好きな方にはよく合うということです。ツアーで立ち寄るレストランですから、味に過大な期待はできませんが、案の定、写真を撮りたくなるような料理はありませんでした。
夕食と長男
ツアーが終了し、池内さんご夫妻と湖南料理の人気店で夕食。飛び入りゲストもあったりして、長男にとって刺激的すぎる会話と料理になったはず。
三日間もこちらで同行していると、何だか私と長男は戦友みたくなってきました。贅沢にも三夜連続、足つぼ店で一日を締めくくり、私が彼にできることをすべてやったという感じです。
あとは彼がそれをどう咀嚼し、何を決断するか、見守りたいと思います。