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紺屋のあさって

出前のそばを頼んだのになかなか持ってこない。催促の電話をかけると、「はい、ただいま出ましたので・・・」と言う。ヤレヤレと待っていると、それからまだ30分待たされた、なんてことがよくある。きっと電話の時にはまだ出来ていなかったに違いない。お客の方もそのあたりはわきまえていて、「どうなってるんだ!」と熱くなることはない。

伝統的な製法にこだわる染め物屋の仕事は、天候に左右されることが多いため、品物の完成がいつになるかわからない。お客に催促されるといつも「あさって」と答えるが、まったくあてにならないという意味から『紺屋のあさって』と言われている。先のそば屋と同じことか。

こうした大陸的な悠長さは日本やアジアの特質とは限らない。英語にも似た単語がある。

《 One of these days is none of these days. 》

(「そのうちに」は、「全くする予定なし」と同じ意味)

あなたの目標やTO-DOリストのなかに、

・そば屋の「はい、ただいま」
・紺屋の「あさって」
・One of these days

という状態になっているものはないだろうか。点検してみよう。