eコマースでコツコツと自分の給料だけを稼ぐのも悪くはないが、法人事業として考えるならば、一人当たり年間粗利益1億円程度は狙いたいものだ。それは夢ではなく、既にそうした新水準のサイトオーナーが多数誕生している。彼らは更にその上を目指そうと日夜挑戦を続けているのだ。
「クスリのらくだ」の峯村静恵さんもそのお一人だ。
ホームページで漢方薬・自然薬・健康食品などの相談販売を行うほか、千葉県野田市に実店舗もある。そういえば、冒頭のマツモトキヨシも千葉県で産声をあげている。
クスリのらくだ http://www.rakuda.co.jp/
さっそく峯村さんに、ここまでの歩みを電話で取材してみた。
武沢「以前は私のサイト専用のコラム『肉体改造講座』を寄稿していただいてありがとうございました。たしかあれはちょうど一 年前位ですが、月商2~3百万円程度のサイトだったと記憶しています。あれからわずか一年でついに月商1000万円に到 達されたそうですね。」
峯村「おかげさまでありがとうございます。去年の暮れに5百万を達成してからは、ずっとこの1000万円を新たな目標として取 り組んできました。何だか実績だけ見ていると順調そうにみえるかもしれませんが、楽屋裏はすさまじい戦いでしたよ。 (笑)」
武沢「具体的にはどのようなことがありましたか?」
峯村「実績を上げるためには、実績をもっておられる方と交流しようと思いました。逸品ドットコムの森本さんや傘やドットコム の宮武さんなどから知恵や情報をいただきました。そうしたなかで、ワイナリー和泉屋の楽天店のウエブマスター経験があ り、現在ホームページコンサルタントをしている江藤さんをご紹介いただきました。和泉屋さんの実績を見て、その数字の 伸びに驚き、すぐに電話を入れて今年の1月からアドバイスをもらっています。」
武沢「なるほど、最初のアクションは何でしたか?」
峯村「楽天出店でした。最初は『楽天市場?』って思わず聞き返しました。採算が取れないお店が多いのに・・と思っていたので すが、ダメなら撤退するだけのことですので出店してみました。何しろ相手は公開企業の『楽天』ですから、うるさい・わ ずらわしいなどと感じたり、不条理を感じることも時々ありましたが、サイトを近代化する上で、ものすごく大きな貢献を してくれています。2月に入ってからは、メルマガを毎日毎日出しましょう、ということになりました。」
武沢「毎日毎日ですか?」
峯村「はい、それ以前には5本のメルマガを不定期で書いていたのですが、2月からは5本のメルマガをそれぞれ週刊発行にしま したので、実質的には毎日書いていることになります。」
武沢「膨大な時間がかかりませんか?」
峯村「かかります。でもそれがeコマースの主要な仕事だと気づきました。書けば書くほど売上に伸びるのです。今の1,000万円 という実績は、この日刊メルマガなしではあり得ないと思っています。逆にいえば、メルマガが書けなくなるほど忙しくな ったら、新たに人を入れる、それが人材採用のタイミング目安だと考えるように切り替えました。事実、人は増やしまし た。
メルマガの内容は、
月曜日 成功者の為の肉体改造講座
火曜日 生理痛
水曜日 ダイエット
木曜日 癌について
金曜日 健康全般
となっています。
武沢「すごいですね。」
峯村「その他に、楽天市場でメルマガを発行しており、月火水に発行しているものを水曜日に編集発行し、木金に発行している内 容と漢方講座と薬膳を日曜日に発行しています。ほぼ毎日メルマガを書き続けており、今もそうしています。去年は、一日 50まで落ち込んだアクセスですが、こうした努力の結果、一日1,000を越える日も出てきました。」
武沢「アクセスと売上は関連していますか?」
峯村「はい、そうしたことも含めて、武沢さんに経営計画作りの方法や、新法人設立計画、数値管理の方法などを教えていただ き、早速毎日の業務に取り入れました。とくに欠かせない武器となっているのが、移動累計グラフとアクセス単価・読者単 価という発想です。これらの計数やグラフは、私にとって最高の指標になってくれています。このあたりのご説明は武沢に お願いしたほうが良いと思いますが・・。」
クスリのらくだ http://www.rakuda.co.jp/
<つづく>