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人生のリスト

人生はある意味、TO-DOリストと買い物リストの消し込み作業のようなものだ。リストの内容が面白ければ、毎日が楽しくなる。リストがつまらないと、毎日もつまらなくなる。

「武沢さん、ようやく100項目書けました」とS社長。

ある経営セミナーで、頭の中にあることをすべてリストアップするという作業を行った。一度でも心に思ったことがある願望や夢はすべて書き出すのだ。しかも、あちこちの紙や手帳、パソコンなどに書き散らすのではなく、一箇所に書き貯めていくことがポイントだ、とも解説した。

このリストの名称は何でもよい。
夢や願望だけでなく問題や不満を書くのも良い。仮に遅刻常習者がいて困っているのであれば「遅刻者のいない会社にする」とか、「全員時間厳守の人材集団にする」などとポジティブに書こう。
仕事のことはもちろん、個人的な願望や夢・目標なども書こう。

スラスラとたくさん書ける人がいる一方で、なかなか書けない人もいる。「二週間後の次回セミナーまでに最低100項目書いて持参すること」という宿題を出すると、かろうじて9割程度の出席者が達成する。

だが100項目程度で満足していてはならないのだ。そもそも100個程度を書き出すくらいで四苦八苦するなんて、すでに自分と自社の未来を限定的に捉えている証拠なのだ。そんな様子では、「自分は老化が始まっているのかもしれない」と思うことにしよう。

300や500個でもまだまだだ。このリストを作る目的のひとつは、発想を自由に解き放つことにあるので、子供に戻って自由奔放に書き出すことが大切だ。

願望リストの数だけをみれば、世界にはすごい猛者がいるものだ。
私の知るかぎり、願望リストの数が世界一多い人は、1万4千のリストをもっている。それだけではない、その猛者は女性であり彼女は自分の願望リストを本にして売り出してしまった。しかも、その本が結構売れているというから楽しい。

本のタイトルは『the wish list』(BARBARA ANN KIPFER著)という。
洋書ではあるが、日本でも amazonで購入可能だ。
さっそく修士号をもつ辞書編集者でもある彼女の願望の幾つかをのぞいてみよう。

・全英博物館で数日過ごしたい
・週4日勤務を実現したい
・ダンスを習いたい
・メジャーリーグベースボールの審判をやりたい
・大会社を経営したい
・年収の半分を貯めたい
・愛犬にフリスビーキャッチを教えたい
・テレビのない生活をしたい
・毎日新しい知識を増やしたい
・カントリーミュージックのスターになりたい
・ファーストクラスで世界を旅したい
・ソルトレイクで浮かんでみたい
・罪悪感ゼロで一日中何もしないでいたい
・普通紙ファックス機がほしい
・スイスアルプスのふもとをバイクでツーリングしたい
・パリのバスティーユ監獄を見てみたい
・折り紙をおぼえたい
・めざまし時計なしで起きられるようになりたい
・30分早起きしてウォーキングしたい
・ピザの早食いコンテストに出て優勝したい
・ホワイトハウスで大統領と会いたい
・お寿司に挑戦したい
・肉を減らしたい
・長所をどんどん強化したい
・弱点を減らしたい
・ナイショで結婚したい
・・・etc.

独身らしきバーバラは、テレビを見ていても、雑誌や新聞をみていても「あっ!いいな」と思ったものはどんどんリストに加えていったことだろう。きっと頭の中はいつもリストのことばかり。

さて、彼女のリストをご覧になって、あなたの感想はいかがだろう。
私もこの本を手にしたとき、なんて活き活きしたリストなのだろうと感心したものだ。その理由は、彼女の欲望に直結した表現をしているからだと思う。

単に「フランスへ行きたい」と書くのではなく、「ルーブル美術館でモナリザと対面する」とか「パリのシャンゼリゼでカフェオレとクロワッサンを楽しむ」などと書く方が欲望に直結するではないか。そうした工夫もこのリスト作りには欠かせない。

しかもバーバラのリストのすごいところは、すべての項目にチェックボックスが付いている点だ。どうやら彼女は本当に消し込んでいくつもりらしい。

『the wish list』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0761107568/