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そのお金は経費?投資?

時には、社員の採用や給料に対する発想を変えてみよう。

忙しいから人手がいる。だから手足になってくれるアシスタントを入れる。
それが普通の発想だ。

だが会社がこれから大きくなっていく段階では、初任給20万円の社員を5人傭うより、100万円の逸材を一人雇いいれる方が正解、という時だってある。
彼(彼女)に年間1,200万円支払って、それ以上の稼ぎをしてもらえば良いのだ。良い人材は流通していない、なんて泣き言を言ってはならない。そんなことは当然なのだから、良い人材こそ探しだして引っ張って口説くのだ。ビジョンが必要だし、プランもいる。だからあなたも成長できるのだ。

すでに相手が会社の社長をやっているのなら、期限付きレンタルだって何だって良い。
20万円のスタッフはあなたの手足だが、100万円のスタッフはあなたの頭脳であり、相談役であり、メンターであり、パートナーなのだ。
ある意味、伴侶と同じくらい重要な存在だ。

時には役員報酬に対する発想を変えてみよう。

あなたの役員報酬額を次年度(来期)から二倍にしてみよう。

「私は生活が地味なのでそんなに沢山の役員報酬はいらない」などと言ってはならない。
あなたの生活水準を上げるために報酬を増やすのではなく、個人資産を充実させることで会社の保証がいつでもできるようにしておくのだ。

「役員報酬を二倍にしたら会社が赤字になる」という会社もあるだろう。だからこそあえて二倍にして、増収増益を真剣に考えるのだ。
何なら三倍でもよい。

時には家賃に対する発想を変えてみよう。

家賃は社員が快適に仕事をするための福利厚生費でもある。
また、家賃は、社員が一定の緊張感をもちながらクリエイティブな仕事をするための教育投資でもある。
家賃は、顧客を集客するための広告宣伝費にもなる。
また家賃は、良い人材を確保するための求人費にもなる。
高めの家賃を払うことは、立派な投資でもあるのだ。

時には、福利厚生費に対する発想を変えてみよう。

「自分の考えが社員に伝わらない」「社員の考えが理解できない」というのは、コミュニケーションが良くない証しだ。

広島のある会社は、オフィス面積の1/3が大型デスクだ。その脇に楽器がならび、給湯室には調理セットやワインセラーがある。平日の夕方、皆そこに集まる。時には土曜日の朝、集まることだってある。

皆が思い思いのワインを持参し、ワインにあう食べ物を調理し、ギターで遊びながら会話がはずむ。
こんな会社にコミュニケーション不足などありえるはずがない。
福利厚生は投資だ。

このように、経費は単純に削減することだけが正しいものではない。メリハリつけて使うことで、経費は生きた投資になり効果的なレバレッジ(ばね)になることを忘れずにいよう。

次年度計画にあたり、縮小均衡予算を組むのではなく、あえてバランスを崩して一段上のバランスを目指すための思い切った予算を組んでみよう。