百式管理人の田口さんと3年前から約束していたイタリア旅行が、このたびついに実現しました。
ひとことで言えば、・感動した・おいしかった・楽しかった。
そこで今日と明日は、私にとって初めてのヨーロッパ、イタリア旅行で感じたことを思いつくままに書いてみたいと思います。まず、今日は、訪れた都市について書きます。よろしければおつき合い下さい。
まず、今回の行程
11月3日(木) 14:00成田発 当日 18:30ミラノ着(12hのフライト)
国内線に乗り換えて1hでヴェネチア着
(日本との時差-8h)
4日(金) 終日ヴェネチア
5日(土) 鉄道「ユーロスター」でフィレンツェへ(2.5h)
6日(日) 終日フィレンツェ
7日(月) 鉄道「ユーロスター」でローマへ(1h)
8日(火) バスでナポリへ 船でカプリ島&青の洞窟へ
9日(水) 終日ローマ
10日(木) 終日ローマ、20:45ローマ発
11日(金) 17:30成田着
時々、なぜイタリアなの?と聞かれることがありますが、深い意味はありません。「ただ行きたかったから」、それだけです。
それぞれの街について
・水の都「ヴェネチア」
私にとって最初の学芸会デビューがシェークスピアの「ベニスの商人」でした。それ以来、私のなかでベニス(ヴェネチア)は特別な存在。塩しか産物がないヴェネチアですが、中世のヴェネチア人の商才は驚くべきものだったといいます。例えば、複式簿記の採用、銀行の考案、アラビヤ数字の普及などなど。そうした当時に思いを馳せながらゴンドラに乗ると、50分80ユーロ(11,200円)も納得できるはず。ここでの交通手段は公共交通機関(水上バスか水上タクシー)に乗るか、船を所有するか、しかありません。
また、ベネチア本島は迷路のような陸路と細い水路からなりたっています。陸路の両側には、有名なベネチアングラスや舞踏仮面などの珍しいお土産店や食べ物屋さんがたくさんあって、昼も夜もエキゾチックな雰囲気を醸し出す、すてきな街でした。
・屋根のない美術館「フィレンツェ」
古代エトルリア文明で栄えたトスカーナの州都フィレンツェ。個人的なお目当てはミケランジェロの彫刻「ダビデ像」を見ることでしたが、それ以外にもボッティチェルリの名画「ビーナス誕生」や、「春」などにも感動しました。さすがルネッサンス発祥の地でもあるフィレンツェでは、人々が集まり、憩う広場にもBGMなどの現代的な音や、コマーシャリズム的な香りは一切ありません。
芸術と人間、あとは神がつくりたもうた空間と静けさしかない、そんな感じの、豊かな時間を過ごすことができました。
(裏側の通りでは、観光客相手にブランド製品のコピーものを売っている露天商がいましたが・・ご愛敬)
乗り心地が最悪なレンタル自転車でフィレンツェ市内を駆けめぐった経験は、良い思い出になりました。
・すべての道はここに通ずる「ローマ」
ヴェネチア、フィレンツェと静かな古都からここローマの「テルミニ駅」へやってくると、一気に大都会へ来た、という気持ちになります。自動車や人の交通量と活気が違います。しかし、近代的なビルはなく、街全体が遺跡であるかのような古いレンガの建物がずらりと建ち並んでいるのです。車の中から、「あっ、コロッセオだ」、「お、フォロロマーノだ」、「あれ、カラカラ浴場じゃない」などと、ミーハー的に声を上げていました。
他にも、映画やテレビでおなじみの「トレビの泉」や「真実の口」、「スペイン広場」なども市内の中心に集まっていますので、意外にささっと見て回れます。西洋の歴史をもっと勉強してからもう1回来たいと思いました。
・ローマ法王が国家元首「バチカン市国」
世界一小さい都市国家・バチカン市国はローマの北西部にあり、独立国とはいえローマの市内であるかのように自由に行き来できます。
ローマ法王の執務室の窓が外からよくみえました。夜に通ったときは、法王の部屋だけ煌々と灯りがついていました。
バチカン博物館のシスティーヌ礼拝堂で見たミケランジェロの「最後の審判」には、気絶しそうになるほど圧倒されました。
また、信者8億人とも言われるカトリック教会の総本山、サンピエトロ寺院は、聖ペテロが殉職し埋葬され、その墓の上にこの教会が建設されているといいます。ミケランジェロの「キリストを抱えるマリア像」もとても神秘的というか、神聖なオーラに包まれ、忘れることができません。
・ナポリを見て死ね「ナポリ&カプリ島」
ローマから南へ約200キロ、バスで2時半でナポリに到着します。途中、高台から見おろすナポリ湾は絶景で、「ナポリを見て死ね」の言葉の所以です。
しかし、我々のバスは先を急いでいたのかそこを素通りして港に直行。すぐに船に乗ってカプリ島へ移動。45分後、カプリに到着してから始めて、「皆さん、良いお知らせがあります。本日は青の洞窟に入れます」という連絡を受けました。
逆に言えば、ここまで来て青の洞窟に入れない人も少なくないということなので、とてもラッキーでした。
それにしても、この青の洞窟。巨大なブルーインクとブルーブラックインクボトルの上を滑っていくような、この世のものとも思えないファンタジックな光景でした。この光景を見ることも今回の旅の大きな目的だったので、大満足でした。
<明日は食べたもの、聞いたこと、感じたことなどを述べてみたいと思います>
田口さんの「イタリア旅行記」
http://www.ideaxidea.com/archives/2005/11/post_45.html