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みちのく仙台

日本三景のひとつ、松島を見物した。

松島 http://www.town.matsushima.miyagi.jp/ 

仙台駅から電車で25分程度で「松島海岸駅」に着く。駅舎で湾内の遊覧船チケットを売っているので、まよわずに済む。
松島という島が存在するのかと思っていた私は、「すいません、松島の近くまで行きますか?」

案内の女性スタッフはけげんな顔で、「ずっと松島です」「松島に上陸すれば瑞巌寺ですか?」と聞きたかったが、それはやめた。だが、やめておいてよかった。

松島は、この湾内に浮かぶ島々の総称だ。個別の島にはすべて別の名が付いているのだ。
ましては、瑞巌寺は松島駅の近くの陸の上にある。そんなことすら、行ってみるまで知らなかった。

さて、紅葉が始まった日曜日ということもあり、想像以上に観光客は多いが、この景色をはじめて目にした松尾芭蕉が「松島や、ああ松島や、松島や」と詠んだ気分もわかるような気がする。

船着き場から遊覧船にのり、松島巡りが始まった。しかし、なぜか、かもめが遊覧船を追いかける。その理由はブログにて。

「がんばれ社長!」ブログ http://www.blog.e-comon.co.jp/ 

50分の遊覧を終え、名物・笹かまぼこをほおばりながらお土産屋さんの通りを歩いていくと、すぐに瑞巌寺に着く。
国宝のこのお寺は、約400年前、伊達政宗が心血を注いで造営したといわれ、正宗の法名をとって「瑞巌寺」といわれる。

http://www7.ocn.ne.jp/~zuiganji/index2.html 

ガイド料をお支払いして案内していただいたほど、見所がたくさんある松島随一の観光名所でもある。

昨日はそんな楽しい日曜日を過ごしたが、その前夜は「仙台非凡会」だった。
仙台や山形など各地から40名定員いっぱい集めてくれた幹事さんのお力に感謝したい。

さて、今回の仙台非凡会で、私の前に仙台バスの猪股社長のお話しが聞けた。もともとは、NECの技術者だった猪股社長が父から受け継いだ会社なのだ。

大手旅行社から発注をうけて、バスと運転手とガイドさんを提供するバス会社なのだが、下請け100%ではなかなか経営が安定しない。
着任早々の猪股社長は、どうしようかと真剣に考えたそうだ。同業他社のなかには、観光以外の分野として路線バスに進出するところもあった。だが、政財界とのコネクションが必要だし、認可がおりても結構な投資が必要となる。中小企業にはリスクが大きすぎると判断した。
あくまで観光バス会社として生き残るためにはどうすべきか、だけをひたすら考えたそうだ。

「自前でお客様を囲い込んでいくしかない。まずはお客様のアドレスを集め、自社企画の旅行をDMでアピールしよう」と思い立った。
しかし、どうやって名簿を集めるか。また、この作戦が元請けである大手旅行社の不評を買い、締め出しを受けるようなことになるとヤブヘビだ。それにはどう対応するかを考えた。

そして、「失うものを恐れて得るものを諦めていては何も始まらない」と、ついにアンケート作戦をはじめることにした。
バスガイドが、旅行の最後に御礼あいさつをする際、座席シートに入れてあるアンケートの協力をお願いするのだ。
だが、これは単なる名簿集めのためのアンケートではない。同社の未来戦略に必要なデータにしたかった。だからアンケートの設計と回収法にはこだわりがあったのだ。

仙台バス http://www.senbus.co.jp