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民営化の嵐が吹きまくる

テレビのニュースを対岸の火事のような気持ちで見ていてはならない。わがことのように考えよう。

たとえば、郵政民営化法案が可決され、将来郵便局の事業がすべて民営化されるとしたら、どんな企業が郵便やハガキ、ゆうパックを運んでくれるのだろう。
また、そこから派生する新しいビジネスチャンス、つまりすそ野ビジネスは沢山は何だろう、という具合に考えてみよう。

昨日の「がんばれ社長!」号外でお届けした日経BP社『パブリックビジネス・リポート』の小口編集長はこんな話を紹介してくれた。

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今年8月8日の新聞に「大阪府警、駐車監視資格テスト合格者を対象に11月に入札実施予定」という小さな記事が載った。これは、来年6月から「駐車違反の摘発業務」が民間委託されることを受けてのもの。

この仕事を狙っているのは、警備会社、ビル管理会社、輸送会社など年中クルマで移動している業種。民間委託は都道府県単位。地方の中小企業にもチャンスがある。

さらに、摘発する際の制服、デジカメなどによる摘発システムも民間委託されるため、ユニフォーム会社やシステム開発会社も参入機会が生じる。また、民営化により取締りが強化され、駐車場ニーズが高まることが予想される。つまり、コインパーキングの整備・運営会社や不動産会社にもチャンスが生じる。将来、反則金の支払いをクレジットカードやコンビニで、も夢物語ではない。

このように駐車違反の摘発という小さな分野でも、大企業、中小企業を問わず複数の事業機会がもたらされる。しかも、あなたの会社が、いま持っている人材、インフラ、業務ノウハウをそのまま活用できるビジネスが数多くあるわけだ。
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詳しくはこちらのサイト参照 → http://pb.nikkeibp.co.jp/gan/ 

民営化されるのは郵政だけではない。

・学校教育の民営化
  すでに民営学校が始まっている
   → http://pb.nikkeibp.co.jp/kaihou_01.html 
・造幣局の民営化
・ハローワーク(職安)の民営化
・学内生協の独占市場にコンビニ参入
・国民年金徴収の民営委託
・株式会社による病院経営
・公共施設の一部(たとえば高齢者福祉施設や浄水場排水施設など)の民間委託

・・・etc.

それでも「うちは関係ない」とか「まだそんな大それた規模じゃない」と思う方はこちらのサイトを見るがよい。

「刑務所の管理運営を民間委託する」というだけで、印刷会社、食品会社、倉庫会社、警備会社、ビル管理会社、クリーニング会社、製造会社、写真館、人材派遣会社、人材育成会社など、ありとあらゆる業種業態にビジネスチャンスが生まれるということがわかる。

http://pb.nikkeibp.co.jp/sample02.html 

これから民営化の嵐が吹きまくる。その規模50兆円也。札束の嵐だ。

50兆円といってもピンとこないかもしれない。

それは、

・トヨタ自動車が三つ誕生する
・コンビニと同じ市場が7個誕生する
・スポーツ市場と同じ市場が10個誕生する
・業務用カラオケ市場と同じ市場が2000個誕生する
・100億円企業が5,000社誕生する
・10億円企業が5万社誕生する

という規模だ。

よって今日のポイント。

1.新聞やテレビのニュースを見逃すな。
2.「パブリックビジネス・リポート」を定期購読するとよい。
http://pb.nikkeibp.co.jp/gan/ 
3.それらの情報を我社のチャンスととらえる発想法を訓練する
4.タイミングによっては、さっそく関係機関への営業アプローチを開始する。早すぎて失敗することはない。